カシオとアシックスは現在、ウエアラブルデバイスを用いたランナー向けサービスコンテンツの共同開発を進めている。カシオのセンシング技術やそれを応用したデバイス、アシックス(アシックススポーツ工学研究所)のスポーツに関する豊富な知見を融合。ランニングフォームの分析にもとづく一人ひとりに合ったコーチングや、からだづくりプログラムの提案など、新たなランニング体験を提供するとしている。
具体的には、ランナーの腰にカシオの小型センサーデバイスを身に着け、ランニング中のステップ、距離、ペース、ピッチ、ストライドなど、ランニングフォームに関する20以上の指標を取得。これらのセンシングデータをもとにフォームを分析し、評価レーダーチャートといった「見える化」を行う。単なるログではなく、走りの長所と短所を把握して、ステップアップできる情報だとする。さらに、アシックスのランニングサイエンスを活用して、ランニングフォームに合ったトレーニングといった一人ひとりに向けたソリューションを提案する。
センシングデータやランニングの分析結果は、カシオの腕時計や、開発中のスマートフォンアプリで確認することも可能。カシオの資料では、この「腕時計」は「G-SHOCK」と書かれているが、モデル名やどんな機能になるのかは、発表時点では不明だ。おそらく「Bluetooth機能とデジタル表示エリア」を持っているG-SHOCKと思われるが、ひょっとしたら、カシオの2019年3月期通期・決算発表で明らかになったG-SHOCKのスマートウォッチ「G-smart(仮称)」が登場するのかもしれない。
なお、カシオとアシックスは共同で、2020年2月12日~2月14日に東京ビッグサイトで開催される「第6回ウェアラブルEXPO」に出展。今回の「ランナー向けサービスコンテンツ」を初披露するとともに、体験コーナーを用意する。