ここからは実際の使用感をまとめてお伝えしましょう。はじめに液晶ディスプレイですが、ノングレアタイプ(非光沢)でも曇った感じはありません。IPSパネルなので視野角は広く、発色もきれい。ベゼルは狭く、特に横は8mmほどしかないのもポイントです。

  • HP OMEN 15

    狭額ベゼルもうれしいところ

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    144Hzのリフレッシュレートに対応しています

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    上部には約92万画素のWebカメラ

音響面もかなり良い印象でした。独立したアンプと、BANG&OLUFSENとの共同開発によるデュアルスピーカーを搭載することで、ノートPCとしてはレベルの高いサウンドです。また、細かい調整や「音楽」「映画」「声」といったモードが選べる「OMEN Audio Control」アプリもプリインストールされています。表示品質が高い液晶ディスプレイもあって、VODサービスで映画を見るのも快適でした。

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    「OMEN Audio Control」のサウンド設定画面。各種チューニングやイコライザによる調整が可能

ゲーミングノートというかノートPC全般で問題となりやすいものに、ファンの騒音があります。OMEN 15は、底面から吸気して背面と右側面から排熱する構造です。底面にはサーマルバンプを備えることで、少し本体を持ち上げて空気の流れ道を確保。内蔵ファンは流体動圧軸受ベアリングの三相モーターによる回転で、できる限りの静音性を実現する「OMEN Tempest クーリングテクノロジー」という冷却システムを採用しています。

実際かなり静かで、そこそこの3Dゲームならファンの回転音はそれほど気になりません。ただ、ベンチマークで高い負荷が続くと、ファンのがんばりがわかる音が聞こえてきます。OMEN 15には、パフォーマンスとファンについて状況確認や設定が行える「OMEN Command Center」というアプリがプリインストールされているので、パフォーマンスと冷却のバランスなど自分が求める環境を作るとよいでしょう。

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    「OMEN Command Center」の基本画面では、GPU、CPU、メモリの使用率などを確認できます。

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    「OMEN Command Center」のパフォーマンス コントロール画面では、自分の使い方に合わせてCPUやGPU、冷却システムのバランスを調節できます

コストパフォーマンス良好な使いやすいゲーミングノート

OMEN 15はパワフルなスペックだけでなく、高品質な液晶ディスプレイとサウンドを備えており、ゲーマーに安心してオススメできる1台です。ハイパフォーマンスモデルの20万円強という価格は、人によって高い安いの感覚が分かれると思いますが、コストパフォーマンスそのものは良好です。

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    OMEN 15

そこまでのスペックはなくてもいいというユーザーは、CPUがIntel Core i5-9300H(2.40GHz)のモデルや、ストレージが256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+1TB HDDのモデル、GPUがNVIDIA GeForce GTX 1660 TiもしくはNVIDIA GeForce RTX 2060のモデルを選ぶとよいでしょう。直販価格は、ベーシックモデルで174,800円(税別、2019年12月3日時点)からとなっています。また、日本HPの直販サイト「HP Directplus」は大幅な割り引きを行うこともあるので、こまめにチェックしてみてください。