丸紅情報システムズ(MSYS)は29日、IoTデバイスやモバイルアプリで使用されている業界標準プロトコル「TLS」に対応した、ホワイトボックス暗号方式の暗号鍵保護ソフトウェア「Secure Key Box」(米・whiteCryption製)の最新版5.19.0の提供を開始することを発表した。

Secure Key Boxは、暗号鍵を平文に変換することなく暗号機能を使用可能にするホワイトボックス暗号実装技術により、暗号鍵の盗用を防ぎ、アプリケーションソフトウェアをハッキングやリバースエンジニアリング、マルウェアによる攻撃から守るセキュリティソフトウェア。

最新版の5.19.0では、ネットワーク上で安全にデータを交換するための業界標準プロトコルである「TLS(Transport Layer Security)」に対応した。

TLSはWebブラウザやクラウドなどで使用され、エンドツーエンドの安全な接続を保証するが、エンドポイントに保存、使用される認証鍵やセッション鍵が常に安全に保たれない限り、この安全な接続は保障されない。TLSに対応したSecure Key Boxを使用することで、保管時と使用時にかかわらず常に暗号鍵を保護することができるとしている。

また、Secure Key Box 5.19.0の利用により、人に被害を与える可能性のある機能を持つIoT機器や、重要な情報を収集・検知するためのIoT機器、重要な操作や制御を行うためのIoT機器などでも、TLSにより安全にデータ交換することが可能になるということだ。