ソースネクストの「ポケトーク」は、クラウドを利用した音声翻訳機の人気機種です。ライター仲間の間でも、海外取材が決まると「ポケトーク持って行く?」などとよく話題になります。海外からの観光客に対応するため、ポケトークを接客に活用している施設や企業もかなり増えました。
「音声翻訳機」カテゴリーにおけるポケトーク、販売台数シェアで94.9%とのこと。そんな圧倒的なシェアのポケトークですが、弱点がないわけではありません。
ポケトークユーザーに対して実施したアンケートによると、「翻訳速度をもっと早くしてほしい」「メニューや看板などの文字を翻訳したい」「学習機能がほしい」といった声が挙がりました。
そんなユーザーの声にこたえ、さらに進化した新モデルが「AI通訳機 POCKETALK S(ポケトーク エス)」です。発売は12月6日。税別価格はグローバル通信2年付きが29,800円、グローバル通信なしが24,800円、「ドラえもん Edition 特別セット」が34,800円です。
名刺サイズに小型化、通貨や単位に計算も可能に
ポケトーク Sの進化ポイントをまとめていきましょう。まずは見た目。本体がよりコンパクトになりました。名刺サイズの本体ながら、画面サイズは従来比で約1.3倍の2.8インチ。これならテキスト翻訳も読みやすいですね。
対応言語も増え、ロシア語やポルトガル語の方言なども含む74言語に対応。このうち55言語は音声とテキスト、19言語はテキスト翻訳に対応します(2019年11月時点)。現行モデルのポケトーク Wも、11月12日のアップデートによって、音声出力可能言語が追加されます。
ユーザーからのリクエストにこたえ、カメラ翻訳機能も搭載しました。複数の言語が一緒に表示されても、それぞれ自動で言語を認識して翻訳します。これなら、海外旅行中にレストランのメニューを確認したいときにも便利です!
また、ボタンの押しやすさを改善したり、ポケトークで録音してからクラウドで翻訳するという方法を用いたりすることで、翻訳スピードが速くなっています。試しに、説明員の方に英語で話してもらいました。ボタンを押してからすぐに翻訳がはじまり、これなら「間」が空かずに使いやすそうです。
ポケトークを語学の学習に使うという人のために、英会話の練習機能も新たに搭載。「空港・機内」「ホテル」「移動」「レストラン」「観光」「ショッピング」という6つのシーン別に、全部で36のレッスンを搭載しています。一人で英会話を練習できるので、時間を有効に使えますね。今後は、中国語、スペイン語、フランス語、日本語、韓国語などにも対応予定です。
個人的に便利だと思ったのは、「為替」「長さ」「重さ」といった、現地の単位を換算できる機能です。ちょっとした買い物のとき、すぐに単位を確認できると助かる!
ポケトーク Wとポケトーク Sは併売予定で、現行モデルのポケトーク Wは11月7日から値下げ。グローバル通信2年付きのものが、従来の29,880円から19,800円(税別)となります。コスト重視や「まずは使ってみたい!」という人は、ポケトーク Wという選択肢もアリです。