富士通クラウドテクノロジーズは10月17日、パブリッククラウドサービスである「ニフクラ」と同等のIaaS基盤をユーザー企業が指定するデータセンター内に構築し、専用のクラウド環境として利用可能な「ニフクラ プライベートリージョン」を提供開始した。料金は個別見積。

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新サービスは、300VM程度の規模から利用できる「プライベートリージョン Basic v.1」と、拡張性に優るという「プライベートリージョンLarge v.1」の2種類から選択可能。

既存環境のハードウェアやハイパーバイザー層の管理・運用コストの削減に加え、お客様のデータセンター内のハードウェアを用いることで、重要なデータを取り扱うシステムなどをセキュアな環境で運用可能になるという。

また、ニフクラはVMware vSphereをベースにしたクラウドのため、同基盤との親和性が高くスムーズな移行が可能という。

既存環境とのL2接続も可能で、IPアドレスを変更せずにサブシステムから移行して既存システムと連携する、といった手法も容易に実現できるとしている。

さらに、プライベートリージョンを構成する機器の更新時もユーザー企業での環境移行作業や追加料金は原則不要で、シームレスにクラウド環境を使い続けることができるとのこと。

同社は同サービスに関して、クラウド環境の基盤システムを構成するハードウェア、統合管理を実現するコントロールパネルなどのソフトウェア構築の他、障害を未然に防ぐための予兆検知や運用工程の自動化など、10年にわたるニフクラ運用で培った高性能・高信頼なクラウドサービスを包括的に提供するとしている。