富士フイルムは10月2日、名刺大のインスタントフィルム「instax mini」を用いた小型プリンター「チェキ instax mini Link」を発表した。スマホに保存した写真をワイヤレスでチェキにプリントできるプリンター。複数人のスマホから送信した写真を1枚の写真にプリントする機能や、撮影した写真をもとにした相性診断、動画からベストショットを切り取ってプリントする機能など、“遊べる”機能を充実させた。単にスマホ写真をプリントするだけでは物足りないと感じる若年層の取り込みを狙う。

  • 遊べる機能を盛り込んだチェキプリンターの新製品「チェキ instax mini Link」が登場。発表会に登壇したモデルの横田真悠さん(左)と俳優の磯村勇斗さん(右)

価格はオープンで、予想実売価格は税別1万3500円。発売は10月11日。

Bluetoohで接続したスマートフォンに保存してある写真をチェキフィルムにプリントするチェキプリンターの新製品。一見すると、音声録音機能を搭載したカメラ付きモデル「instax mini LiPlay」(2019年6月発売)から音声録音やカメラ機能を省略した製品だと思いがちだが、独自の機能を多数盛り込んで別物に仕上がっている。

  • 柔らかなデザインを採用するinstax mini Link。カラーバリエーションはダークデニム(左奥)、ダスティピンク(中央)、アッシュホワイト(右)の3色を用意する

  • 6.5型ディスプレイを搭載するiPhone 11 Pro Max(右)と並べたところ。ポケットにも収まるサイズに抑えられている

  • 背面はチェキフィルムの収納部のみを用意。とてもシンプルだ

その1つが、最大5人のスマホから1枚ずつ写真を送り、1枚のプリントを作成する「パーティープリント」(Party Print)機能。1枚の組み写真にする機能や、目や鼻、口など顔のパーツを集めて顔を作る機能など、複数の人で楽しめるようにした。

  • 「みんなで遊べるスマホプリンター」とのキャッチコピー通り、仲間うちで集まった際に楽しく使える機能を充実させた

  • 複数の人の写真を組み合わせて1枚の写真に仕上げる「パーティープリント」。ほかの人がどのような写真を入れているのかはアプリでは見えず、プリントアウトして初めて結果が分かる仕組み

  • プリントした写真。予想の斜め上を行く仕上がりが面白い

  • こちらは、複数枚の写真を組み合わせて1枚の写真にレイアウトする機能。さまざまなレイアウトを用意している

2人で一緒に写った写真や質問への回答をもとに、2人の相性を診断する「マッチテスト」(Match Test)もユニークな機能として注目できる。相性診断の結果は写真とともにプリントされる。

  • マッチテストでプリントした写真。パーティーなどで盛り上がりそうだ

動画のハイライトシーンを切り取ってプリントする「ビデオプリント」(Video Print)も新たに搭載した。動画ファイルを読み込んで左右にスクロールするだけで、好きなシーンをプリントできる。

  • 動画を切り出してプリントする機能も搭載。チェキへのプリントなら動画からの切り出しでも解像度は十分なので、実用的に使えそう。アプリのレスポンスも良好だった

  • 1枚の写真を2枚のチェキにプリントする機能もある

  • チェキフィルムは、フレーム部が虹色に輝く「マーメイドテイル」を新たに発売する

instax mini Linkで利用できるパーティープリントやビデオプリントなどの機能は、LiPlayなどの既存モデルで使えるようにする予定はないという。