携帯電話会社に毎月支払いをしていれば、データ通信がタダではないことは理解していますよね? iOS 13の新機能「省データモード」は、まさにデータ通信費を節約するための機能で、スイッチをオンにするだけで効果を期待できます。
省データモードは、インターネット経由でのやり取りを必要とするさまざまな処理を減らすことにより、データ通信ひいてはデータ通信費節減に貢献します。「写真」アプリのiCloudとの同期を一時的に停止する、App Storeのビデオ自動再生を禁止する、アプリの自動アップデートを停止するなどの措置が自動的に行われれば、トータルでのデータ通信量が減るからです。
ただし、何かを得ようとすれば何かを失うことは世の常ですから、省データモードにも犠牲が伴います。「ミュージック」アプリのストリーミングは低帯域幅用に最適化される(ビットレートを下げる)ため、音質は低下します。同様にFaceTimeの映像も画質が粗くなり、Podcastはフィードの更新頻度が下がるため不便になります。バックグラウンドで動作するアプリはネットワークにへの接続が禁止されるため、最新データにアクセスできなくなります。
とはいえ、月末近くなって残りのデータ量が心もとない、不便な時期をあと少しこらえれば通信費が安くなる、といった場合に省データモードは効果があります。いざというときは、『設定』→「モバイル通信」→「通信のオプション」の順に画面を開き、「省データモード」スイッチをオンにしておきましょう。
なお、Wi-Fiにも省データモードスイッチが存在します。『設定』→「Wi-Fi」画面で現在接続しているWi-Fiアクセスポイントに関するページを開いてみましょう(iボタンをタップ)。使い放題の固定回線につながるWi-Fiアクセスポイントには関係ありませんが、モバイルルータを利用している場合には通信費節約の効果を期待できます。
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iOS 13では「省データモード」スイッチが追加されました
