オーディオテクニカは、世界初のハイブリッド型ドライバー構造を採用したイヤホン「ATH-IEX1」を10月11日に発売する。価格はオープンで、店頭価格は税別14万円前後を見込む。
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ATH-IEX1
独自の構成や配置で開発・設計した、プッシュプル方式のダイナミック型とバランスド・アーマチュア(BA)ユニットからなるハイブリッド型ドライバーを搭載。このドライバーに“世界初のマルチドライバー構成・配置”を採用しているのが特徴だ。
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ATH-IEX1
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イヤーピースを外したところ。“世界初のマルチドライバー構成・配置”のハイブリッド型ドライバーがこの奥に入っている
具体的には、ダイナミック型に「DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS(デュアル・フェーズ・プッシュプルドライバー)」構造を採用。これは向かい合わせに配置された9.8mm径のフルレンジ用と、低域の量感を高める8.8mm径パッシブラジエーターで構成され、真鍮スタビライザーで堅牢に固定している。そして2つの振動板の動きを同期させることで「歪みを最小限に抑え、原音に忠実な再生音」を追求した。これに、超高音域用のスーパー・ツイーターとしてBAユニットを2基組み合わせている。
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内部構造
これらのドライバーは同軸上にそろえられた“理想的な配列”となっており、「まるでたった1つのドライバーから鳴っているかのような、滑らかな音のつながりを実現。すべての帯域にわたって、高純度でバランスの優れた音が聴ける」という。
実際に音を短時間試聴したが、「この中に本当に複数のドライバーが入っているのだろうか？」と感じるくらい自然な音で、低域はボワついたりせずタイトでありながら中低域にほどよい量感があり、それでいてスッキリしたクリアな音が楽しめた。
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ATH-IEX1の分解モデル
イヤホンのボディには、鍛造＋切削フルチタニウム素材を採用。光沢感があり、少し触れるだけで指紋が付いてしまうので取り扱いが難しそうだが、比較的存在感のある形状とサイズながら、耳への収まりは良かった。
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鍛造＋切削フルチタニウムのボディを採用
ケーブルはステレオミニのアンバランスと、4.4mm 5極バランスの2本が付属し、A2DCコネクターで着脱して付け替えられる。ステレオミニ入力のものは左右チャンネルを独立させてクロストークを抑えたスターカッド撚り線ケーブルを採用した。長さはどちらも1.2mで、イヤーハンガースタイルで安定して装着できる。
イヤーピースは2段階調整機構を備え、フィット感をカスタムできるものと、コンプライのフォームタイプの2種類が付属する。
19日に開催されたオーディオテクニカの製品発表会の中で、松下和雄社長は同社初のヘッドホンが発売45周年を迎えたことを紹介し、「視聴環境やユーザーのニーズが変化する中で、数百種類に及ぶヘッドホンを作ってきた」とアピール。今後は台湾や中国に新設した工場で生産体制を整え、さらにシンガポールの複合施設にショールームをオープンしてアジア圏での同社製品の体験の場を拡大するという。また、Webサイト「Always Listening」やSNSを活用することで、インターネット上でも自社製品の魅力を発信していくと話した。
