ハードウェア、AWS向けサービスなどを一般提供開始

そして今回、同社ではFrashArrayファミリーの新製品として「FlashArray//C」、IntelのOptaneを搭載したフラッシュストレージ「Direct Memoryキャッシュ」、クラウドデータサービス「Cloud Block Store for AWS」と「CloudSnap for Azure」の一般提供開始をアナウンスしたほか、Evergreen Storage Service(ES2)をリブランディングした「Pure as a Services」などが紹介された。

  • 「FlashArray//C」の外観

    「FlashArray//C」の外観

FlashArray//Cは、性能要件を必要とせず容量のみを必要とする場合、オールフラッシュは高価なため、ファイルサーバやバックアップなどティア2向けアプリケーションの用途となる。ほかのFlashArrayシリーズと比べ、コントローラやOS、ライトキャッシュなどは同一のものだが、SSDにQLCのフラッシュメモリを採用している点が大きな特徴だ。

米Pure Storage 戦略部門副社長のマット・キックスモーラー氏は「CはCapacity Optimaized(容量の最適化)という意味を込めました」と述べた。

  • 米Pure Storage 戦略部門副社長のマット・キックスモーラー氏

    米Pure Storage 戦略部門副社長のマット・キックスモーラー氏

QLCは主にノートPCで使用されており、一般的にはエンタープライズ向けには寿命が短く、性能も安定しないが同社ではオールフラッシュの長寿命化や性能向上などのノウハウを持っていることから、長寿命化および性能の安定化を実現している。

  • QLCを採用したモジュールの外観

    QLCを採用したモジュールの外観

Direct MemoryキャッシュはIntelのOptaneを搭載しており、遅延の影響を受けやすいデータベースやエンタープライズアプリケーションを高速化し、25%~50%の遅延削減と最大25%のCPU使用率削減、アプリケーションの性能を2倍に向上するという。

  • 「Direct Memoryキャッシュ」の外観

    「Direct Memoryキャッシュ」の外観

既存のFlashArray//X70、同X90に挿入することを可能とし、データボリュームの変更やチューニングの必要がなく、プラグインでそのまま利用することができる。エンタープライズクラスのティア1のアプリケーション用途として提供する。

Cloud Block Store for AWSは昨年12月に発表されており、今回一般提供を開始した。これは、FlashArrayシリーズ搭載のOS「Purity」をAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)のコンピュートを使い、AWSでFlashArrayシリーズのブロックストレージが提供できるというものだ。

  • 「Cloud Block Store for AWS」の概要

    「Cloud Block Store for AWS」の概要

CloudSnap for Azureは、すでに提供している「CloudSnap for AWS」のAzure版ととらえると理解が早いのかもしれない。AWS向けでは、Amzon S3を対象としていたがAzure向けではAzure Blob Storageに対し、FlashArrayのスナップショットを送信することでオンプレミスとクラウドのどちらにでもリカバリすることができる。つまり、Blob Storageにデータが移行されればリカバリをオンプレミスに構築でき、別のクラウドブロックストアにリカバリすることを可能としている。

  • 「CloudSnap for Azure」の概要

    「CloudSnap for Azure」の概要

Pure as a Servicesは、クラウドベースの従業課金制でストレージを利用できるES2をリブランディングしたものとなり、統合されたサブスクリプションとして同社のすべての製品で提供する。

  • 「Pure as a Services」の概要

    「Pure as a Services」の概要

そのほか、提供中の仮想ディスクやVM、ESXiホスト、データストア、ボリューム(LUN)、アレイまで各レイヤの性能情報をフルスタックで表示できるVMware環境に対応した「VM Analytics」の高機能版として「Pure1 VM Analytics Pro」なども紹介された。

  • 「Pure1 VM Analytics Pro」の概要

    「Pure1 VM Analytics Pro」の概要

個人的にストレージベンダーでハードウェアというイメージが強い同社だが、ハードウェアに依存しないためにソフトウェア、サービスにも大きく注力していることがうかがえる。10年後とは言わず、早い時期にModern Data Experienceを実現する日が近いのかもしれない。