米オラクルと米VMwareは9月16日(現地時間)、クラウドへの移行にエンタープライズ・ソフトウェアとクラウド・ソリューションを利用するユーザー企業を支援するためにパートナーシップを拡張したと発表した。この新しいパートナーシップによりユーザー企業は、「VMware Cloud Foundation」を「Oracle Cloud Infrastructure」上で稼働することで、自社のハイブリッド・クラウド戦略をサポートできるという。

今回発表した新規ソリューションによりユーザー企業は、VMware vSphereワークロードをオラクルの「Gen 2 Cloud Infrastructure」へ容易に移行し、一貫したインフラストラクチャとオペレーションのメリットを得られるとしている。

オラクルは、このパートナーシップの一部としてユーザー企業のオンプレミス・データセンターと同社が認定するクラウド環境の双方のVMware環境で稼働するオラクル・ソフトウェアのテクニカル・サポートを提供するとのこと。

新たなパートナーシップにより、同社はVMware Cloud Provider Programのパートナーとなり、「Oracle Cloud VMware Solution」は、同社及び同社のパートナーを通じて販売する。

同ソリューションはVMware Cloud Foundationをベースとし、VMware vSphere、NSX、vSANなど、フルスタックのソフトウェア・デファインド・データセンター(SDDC)を提供する。

ユーザー企業は、一貫したインフラストラクチャとオペレーションを通じてアプリケーションの移行と先進化が可能となり、オンプレミス環境とオラクル・クラウド環境の間でワークロードをシームレスに移行できるという。

またユーザー企業は、同じクラウド・データセンター及び同じネットワークで実行し、一貫的なポータルとAPIを備えるという、「Oracle Autonomous Database」「Oracle Exadata Cloud Service」「Oracle Database Cloud」などのオラクルのサービスを容易に利用できるとのこと。

ユーザー企業は、オラクルのグローバル・リージョンの利用により、自社データセンターを構築せずともグローバルな拡張が可能になるという。

オラクルが基盤となる物理サーバへの管理アクセスを提供するため、従来はオンプレミスのみで可能だったレベルのコントロールが可能になるとのこと。

ユーザー企業は、VMware vCenterを利用してオンプレミスのクラスタとオラクル・クラウドベースのSDDCの両方を単一画面から管理でき、オラクルは、このソリューションに対して最良のテクニカル・サポートを提供するとしている。

さらに、VMware環境で稼働するオラクル製品のオラクル・テクニカル・サポートにアクセスできるとのこと。

オラクルがサポート・ステートメントを更新すると、ユーザー企業は、より短時間で問題の解決方法にアクセス可能になるという。 同社は、同社がサポートするコンピューティング環境に対応するバージョンの同社製品の実行について、アクティブなサポート契約を結んでいるユーザー企業をサポートするとしている。