Dynabookは10日、13.3型フルHDモバイルPC「dynabook S」シリーズを発表した。11月中旬に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は税別110,000円前後から。

  • 13.3型フルHDモバイルPC「dynabook S」

「dynabook S」は、同社のプレミアムラインに位置づけられる「dynabook G」をベースに、軽さや剛性の高さを引き継ぎつつ、素材や設計を見直した普及帯モデル。筐体のつくりはビジネス向けの「dynabook S73/DN」に準じている。

dynabook Gから筐体素材を金属からプラスチックに変更し、本体の重さは約1.119kgに、厚みは約19.9mmとなった。Gシリーズと同レベルの堅牢性を確保しており、米国防省が定める物資調達の評価基準ガイド「MIL規格」10項目にも準拠する予定。13.3型モバイルPCとしては珍しい有線LANポートの搭載も特徴となる。

バッテリ駆動時間は約9.5時間(JEITA 2.0測定)で、30分で約4時間の充電が行える急速充電に対応。本体に備えたUSB Type-C端子からも本体充電可能で、5V出力での充電も行えるが、7.5V以上で安定して充電できるという。

キーボードは1.9mmキーピッチ・1.5mmストロークの防滴キーボード。同時発表された15.6型ノートPC「dynabook Z」と同じく、キーキャップに凹みを設けたり、アルファベットや数字を中央に配置して視認性を高める工夫をしている。

ラインナップは「dynabook S3」と上位モデル「dynabook S6」の2種類。カラーはそれぞれデニムブルー、モデナレッドの2色で、いずれも11月中旬に発売となる。

dynabook S6の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-8250U、メモリが8GB、ストレージが256GB SSD、グラフィックスがIntel UHD Graphics 620、光学ドライブが非搭載、ディスプレイが13.3型ワイド(1,920×1,080ドット、フルHD)、OSがWindows 10 Home 64bitなど。

インタフェースはUSB Type-C×1、USB 3.0×2、有線LANポート×1、HDMI出力×1など。本体サイズはW316×D227×H19.9mm、重さは約1.119kg。Microsoft Office Home & Business 2019が付属する。この構成で店頭予想価格は税別140,000台半ば。

dynabook S6の主な仕様は、上記からCPUがIntel Celeron 3867Uに、メモリが4GBに変更される。この構成で店頭予想価格は税別110,000円前後。

  • モデナレッドは、しっかりした赤色。ブラックとレッドのツートンカラーに仕上がっている

  • キーボードや電源ボタン、ベゼル周りはブラック。製品版ではタッチパッド左上に指紋認証センサーが搭載される(写真は試作機)

  • ディスプレイは13.3型。ベゼルはやや太めで存在感がある

  • 天板は光沢感のある塗装。dynabookロゴが中央に配置されている