2019年1月から新会社として再スタートを切ったDynabook。今後どんなサービスが提供されていくか、プライベートイベント「dynabook Day 2019」で展示ブースを回り、関係者に話を聞いてきました。気になった展示をダイジェストで紹介していきましょう。

8K対応のコンピューティング

次世代通信システム「5G」や、4Kを超える超高画質の「8K」といった技術によって、よりリッチなコンテンツがコンシューマ市場に出てくるのは間違いありません。そこでDynabookでも、データ容量の大きな映像を編集できるハイスペックのPCを開発・提供していきたい考えです。

dynabook Day 2019の会場では、8Kディスプレイ、8Kカムコーダーなどに並んで、「8K Computingインタラクティブミュージアム」の展示が行われていました。

  • dynabook Day 2019

    8K Computingインタラクティブミュージアムは、美術品の鑑賞にも向いています

その内容は、8Kで撮り、8Kディスプレイに映した大迫力の映像を、タッチパネルで自由に拡大・縮小・回転できるようにしたもの。例えば西洋絵画を映せば、好きな部分を心ゆくまで鑑賞できます。

ブリューゲルの『バベルの塔』なら、建設中の塔を視察に訪れた王様に対して、お尻を突き出して抗議する作業員の姿だって拡大できます(原画では小さくて見落としてしまう)。ゴッホの『星月夜』では、拡大していくと厚塗りした絵の具がまるで手につきそうなほどリアルに。部分によっては白いキャンバス地がそのまま残されている箇所がある、という意外な事実にも気付かされます。

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    8Kディスプレイを撮影したこの写真。まるで実物を撮ったように見えませんか

国宝級の茶碗や土器などを映せば360度の視点から自由に鑑賞できますし、昆虫なら拡大していくことで肉眼では見えないような細かい毛の1本1本まではっきりと確認できます。

ブースの担当者に「まるで顕微鏡のようですね」と感想を述べたところ、「顕微鏡は切り取られた別世界を垣間見る感覚がありますが、このインタラクティブミュージアムで映像を拡大していくと、あくまで現実と地続きなものを見ているんだという実感が得られます。それが良さです」との回答が返ってきました。

なるほど、その通りかも知れません。今後の展開については、「美術館、博物館、教育機関などを中心に、医療、インフラ(メンテナンス)といった分野にも導入を進めていけたら」と話していました。

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    ディスプレイを間近で見ている人間の目でも、その解像度は6Kくらいだそうです。それを超える8Kなら、目が騙されて立体的に見えてきます、とのこと

ドラレコの分野でも

Dynabookは、通信機能のついたドライブレコーダーを使った「カーテレマティクス ソリューション」を提供します。ドラレコ搭載の加速度センターが車体の衝撃を検知すると、事故前後の映像が自動的にサーバーに送信され、リアルタイムで保険会社(損保ジャパン日本興亜)と情報を共有できる仕組み。

これにより、ドライバーが自分で事故の状況を説明する必要がなくなります。また、警備会社(アルソック)が事故現場に急行する「かけつけサポート」とも連携して、スムーズな事故処理を可能にします。

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    保険会社、警備会社と連携できるカーテレマティクス ソリューションをワンパックで提供

担当者は「ドライブレコーダーおよびサーバーとの連携サービスをトータルで、ワンストップで提供します。バス会社、運送会社、保険会社など、企業によって求められるサービスは違いますが、フレキシブルに対応している状況です」とします。

急ブレーキや急発進の頻度など、運転状況をチェックしてドライバーに運転診断レポートをフィードバックするサービスにも対応します。「サービス契約者は安全意識が向上する傾向があります」とも話していました。

ロボホンとdynabookの連携

  • dynabook Day 2019

    ロボホンが教育分野におけるビジネス展開を後押し

シャープグループの一員になったこともあるのか、シャープのロボホンと連携することで、サービス展開にも幅が広がります。例えば、東芝時代から力を入れてきた教育分野。ここにロボホンが加わることで、プログラミング学習のほか、英語学習にも新たな可能性が開けるそうです。

展示ブースの担当者は「英語のテキスト内容をロボホンに入れることで、生徒が自分の発話ペースを守りながら、ロボホンと英会話できるようになります。ロボホンとおしゃべりしたい、間違えてもロボホンが相手なら恥ずかしくない、という理由から、生徒は単位時間あたりで1.7倍も多く話すようになる……というデータもあります」と話します。