米Microsoftは9月9日 (現地時間)、タスク管理ツール「Microsoft To Do」のバージョン2.0の提供を開始した。これは、これまで「Microsoft To-Do」という名称だったタスク管理ツールで、デザインを刷新したメジャーバージョンアップのリリースと共にシンプルな名称 (To Do)に変更した。
Microsoftは2015年6月にタスク管理アプリ「Wunderlist」を開発する独6Wunderkinderを買収。Wonderlistの機能や技術を同社のアプリやサービスに組み込み、2017年にMicrosoft To-Doをリリース、移行を完了させたらWunderlistの提供を終了させる計画を明らかにしていた。
Microsoft To Doの新版は、よりWunderlistを思わせるデザインになっている。大きなヘッダを廃し、豊富な背景イメージ (Wunderlistで用いられたベルリンテレビ塔の背景イメージを含む)とカラーテンプレートでパーソナライズできる。
Wunderlistも備えるスマートリスト機能が、期限が近づいているタスクや重要なタスクを1つのリストにまとめてユーザーに伝える。To Do独自のスマートリスト機能として「My Day」がある。その日が期日になっているタスクを一カ所で確認でき、さらに未完了のタスクやこれからのタスクをまとめた提案が表示されるので、提案から今日実行できるタスクをドラッグ&ドロップで簡単にMy Dayに追加できる。
To Doのデータはクラウドを介して全てのプラットフォーム (Windows、Android、iOS、Web)で同期される。WindowsとAndroidでは仕事用と個人のアカウントの切り替えが可能。Microsoftのメールサービス (Outlook、Hotmail、Liveなど)、Microsoft Work or Schoolアカウントと連動し、フラグを付けたメールはTo Doでフラグ付きのメールリストにリストされる。Cortanaに対応し、WindowsデバイスやAmazonのEchoデバイスから音声でタスクを追加できる。
MicrosoftはWunderlistの終了日に言及していないが、Microsoft 365のブログでWunderlistユーザーにTo Doへの移行を強く呼びかけている。6日には6Wunderkinderを創業したChristian Reber氏が、ユーザーが残された状態でWunderlistが終了になるならWunderlistを買い戻す用意があることをツイートしたのが話題になった。