いざ着席! バツグンの安定感がたまらない

組み立てが完了したら早速ICONに座ってみた。するとどうだろう。これは、実に! スガスガしい気分だッ! 歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分になるではないか。

思っていたよりも反発力が高く、座ったときの安定感はバツグン。安心して後ろに体重をかけられる。ほどよい硬さと、牛革風の加工が施されたPUレザーの心地よい肌ざわりは、まるで高級車のドライビングシートのようだ。

また、落ち着きのあるデザインは、オフィス空間にもなじむ! 実に、なじむぞ! おそらく、家のインテリアなどにもなじみやすいだろう。今回はカラーバリエーションの「レッド」をチョイスしたが、派手すぎることなく、ステッチ部分の赤がいいアクセントを加えている。

  • ICONレビュー

    張地のPUレザーが高級車のドライビングシートを彷彿とさせる。乗ったことないけど

  • ICONレビュー

    レッドカラーのステッチ部分は派手すぎず、いいアクセントに

そして、なんといってもフットレストの存在が大きいだろう。チェア本体の市場想定価格が税込53,820円であるのに対して、フットレスト単体の市場想定価格は税込19,800円と、少々値は張るが、間違いなくあったほうがいい。チェア本体に格納されるタイプのフットレストなどにはない安定感がある。天板裏のレバーを引くことで上下に最大57度の角度調節が可能なうえに、水平に360度回転させられるので、ちょっとした足のポジション移動にも柔軟に対応してくれる。

特にイスに浅く座って仕事するタイプの筆者にとって、足の置き場は非常に悩みのタネであった。これまではクッションを置いていたが、窮屈な角度に折り曲げて足をデスクの下に収納しなけらばならなかったのだ。そのため、このフットレストはかなりうれしい存在なのである。

デスクの奥行きによっては、水平に足を伸ばしきることが難しいかもしれないので、フットレストの角度を調節して、足の先を下ろすようにセットするのがいいだろう。

  • ICONレビュー

    足を伸ばしてリラックスして仕事ができる

  • ICONレビュー

    デスクに奥行きがない場合はフットレストの角度を変えて足を置くスタイルがいいだろう

チェア本体のリクライニングは90~135度と、180度まで倒せるゲーミングチェアがあるなかでは物足りなさを感じるかもしれないが、フットレストがしっかりしていることもあって、135度まで倒した状態で足を伸ばせば、窮屈さを感じることはなかった。

  • ICONレビュー

    最大までリクライニングした状態。この状態で打ち合わせスペースにチェアを置いておいたところ、まるでエサの気配を察知した野生のタヌキのように、筆者の上司が定期的にやってきて休憩するようになった。なお、いびきがうるさかったので、このあとすぐに撤去した

そして、体を背もたれに預ければ、ベロアのネックピローとランバーサポートがイイ感じに首と腰にフィット。ラクな体勢でパソコンに向き合えるので、首回りや肩、腰の疲労感も軽減できそうである。

  • ネックピローが首回りを支えてくれる

ただし、オフィスで使うときに注意点しなければならないのが、リクライニングしたときの奥行が一般的なオフィスチェアよりも長いことだ。ちょっとトイレに行こうとイスを引いたら、うっかり後ろの席の人にぶつかってしまう恐れがある。また、通路の妨げにもなるので、そのあたりは取り扱いに気を付けたほうがいいだろう。

  • ICONレビュー

    ICONに座って、仕事中にゲームをしてみた。ゲーミングチェアブランドの製品なので、会社でゲームをしても違和感はない。一般的なオフィスチェアだと「おい、何仕事中にゲームやってんだ」と怒られるところだが、ICONだと「おい、何仕事中にゲーム、ん? あれ? まぁゲーミングチェアに座ってるし、別におかしくないか」となるはずだ

  • ICONレビュー

    アームレストの角度を「ハの字」に変えれば、あぐらスタイルでゲームをプレイする人にも使える

1週間ほどICONを使って、背中に全体重を乗せて仕事をしているが、いままで以上に体にかかる負担を軽減できている気がする。足も伸ばせて仕事中のリラックスレベルはかなり高い。仕事なんて少ないに越したことはなが、この相棒がいれば何十時間でも仕事ができるはずだ。さぁ、今日も最高に「ハイ!」ってやつで、素晴らしき社畜ライフを堪能しよう。