京セラのスマートフォン「TORQUE」シリーズといえば、KDDI(au)が独占的に販売しているタフネスモデルとして知られています。8月30日、さまざまな改良が加えられた最新モデル「TORQUE G04」(KYV46)の販売がいよいよ始まりました。徹底した頑丈さが特徴のTORQUEシリーズですが、最新モデルはどのように変化したのかをチェックしてみましょう。なお、今回使用したのは開発中のものであるため、一部製品版と仕様が異なる場合があります。

堅牢性重視で他とは一線を画すボディデザイン

やはり目を引くのはその外観で、TORQUEシリーズならではの堅ろう性を示す直線的なボディや独自のカラーリングが、他のスマートフォンとは一線を画す個性を強く打ち出しています。本体サイズは約73(W)×150(H)×13.4(D)mmで、最厚部は17.4mm。重量は200g。近ごろは9mmもあれば「厚い」と言われてしまうスマートフォンの中で、やはり異彩を放つデザインといえます。

本体を衝撃などから守るバンパーなどが多くを占めることが厚みや大きさの理由で、ディスプレイは5.0インチと、最近のスマートフォンとしてはむしろ小さい部類に入ります。ですが、そもそもアウトドアでも破損を気にせず安心して利用できる強じんなボディを実現するためこうした設計になっているのですから、通常のスマートフォンと並べて比べるのは野暮というものです。

  • 「TORQUE G04」の前面。TORQUEシリーズらしさを踏襲した、他のスマートフォンとは明らかに異なるデザインだ

右側面には、前機種の「TORQUE G03」と同様、電源ボタンと一体になった指紋認証センサーが搭載されています。手で持つと同時に電源ボタンを押すことで、同時に指紋による生体認証ができるので便利だと感じます。また、カメラのシャッターボタンも搭載されていることから、手袋をしている時でも写真の撮影がしやすくなっています。

  • 厚さは13.4mm、最厚部は17.4mmとかなり分厚い。右側面中央の電源ボタンには指紋認証センサーが内蔵されている

左側面には音量ボタンのほか、特定のアプリや機能を呼び出せる「ダイレクトキー」を用意。アウトドアシーンでも片手で特定のアプリをすぐ呼び出せるよう、配慮がなされています。

  • 左側面には音量ボタンのほか、特定のアプリを呼び出せるダイレクトキーを搭載。ストラップホールも左右に用意している

ちなみに背面のカバーは、ロックノブを回すことで取り外し、バッテリーを交換することも可能です。電源が確保できない場合もあるアウトドアでの利用においては、予備のバッテリーを持ち歩いて交換しながら使える仕様は大きなメリットといえるでしょう。

  • 背面下部のロックノブを回すことで、カバーの取り外しが可能だ

さらにTORQUE G04は、新たに本体前面上下にあるカバーとUSB充電用のカバーも交換可能な仕様となっています。ハードな利用に備えてパーツを交換できるようになったというのは、同じ機種を長く使い続けるうえで大きなメリットといえるのではないでしょうか。

  • 本体下部にあるUSBのカバーも交換可能なので安心。端子は前機種と同様、USB Type-Cとなる

どれくらい頑丈なのか? 実際に試してみた

TORQUE G04の大きなポイントとなるのは、やはりタフネス性能です。米国の国防総省が定める「MILスペック」とも呼ばれる耐久試験(MIL-STD-810G)の22項目をクリアし、さらにMILスペックにはない京セラ独自の試験もクリアしているとのこと。

  • TORQUE G04は、アウトドアでも安心して利用できるタフネス性能が最大の特徴。ハードな環境でも破損を防げる設計となっている

どれくらい頑丈なのかTORQUE G04のWebサイトを確認すると、「日本の近海水深2.0mに60分間沈めても動作する」「43度以下の温水で水洗いも大丈夫」「高さ2.0mから26方向の鉄板・コンクリートへの落下にも耐える」「気温50度・氷点下21度で連続3時間の動作試験」「マッターホルンを超える高度約4572m相当の気圧で動作試験」……とのこと。暑い真夏から寒い真冬、山の上から海の中まで、相当ハードな環境でも耐えられることが分かります。

さすがに、これらすべての耐久性をテストすることはできません。ですが、可能な限り多くのケースを試してみると、その頑丈さを実感することができました。

例えば、スマートフォンの破損や故障で最も多いと考えられる、端末を落として画面を割ってしまうというケース。TORQUE G04を実際に何度か地面や床に落として試してみましたが、四隅にあるバンパーと本体の外縁部にある「太リム」が衝撃を抑え、さらにディスプレイ表面に強化ガラス「Dragontrail」を採用するなど徹底した強化が図られていることから、びくともしませんでした。

外で実際に落としてみたところ。動画の通り土の上はもちろん、2メートル以下なら硬いコンクリートなどに落としても壊れない性能を持つ

防水性能に関しても、水道で洗う、シャワーを吹きかけるなどさまざまなやり方で試してみましたが、こちらもまったく問題なし。もちろん、背面カバーやUSB端子のキャップなどはしっかり密閉しておく必要はありますが、泥で汚れてしまっても水洗いできる安心感は頼もしい限りです。

シャワーをかけてみたところ。こちらも、キャップさえしっかり閉めていればまったく影響ない

アウトドア派に最適な1台、日常の使い勝手も向上

今回試用したのが開発中のモデルのため、実際の撮影サンプルを用意できませんでしたが、カメラ機能も進化している部分がいくつかあります。背面カメラは、メインカメラと画角135度の超広角撮影に対応したスーパーワイドアングルカメラという構成に変わりはありませんが、画素数がそれぞれ1300万画素から2400万画素、200万画素から800万画素へと進化し、大幅に性能が向上しているのです。

  • カメラは、メインカメラとスーパーワイドアングルカメラの2つという構成に変わりはないが、それぞれ大幅にスペックアップしている

撮影モードの充実も図られており、前機種に搭載されていた「水中」モードのほか、釣った魚のサイズなどを表示する「Fishing」モードなども新たに搭載。アウトドアに強いTORQUEならではのユニークな機能強化が図られています。

本体の性能面に目を移すと、チップセットにはクアルコムの「Snapdragon 660」、RAMは4GB、ストレージは64GB。ディスプレイサイズなども考慮すると、性能的にはミドルクラス相当ということになり、3Dゲームなどを快適に楽しむのにはあまり向いていません。とはいうものの、こちらも用途を考えればまったく問題は無用でしょうし、日常的な操作にストレスを感じることはなく、必要十分な性能を備えているといえます。

アウトドアでの使用という点でもう1つメリットとなるのが、ワイヤレス充電の「Qi」に対応していること。USB端子のキャップの開閉をすることなく充電できるので、いざ水の中で使おうとしたらUSB端子を開けたままだった……という失敗がなくなるので安心です。

  • Qiによるワイヤレス充電に対応。USB端子のカバーを開けることなく充電できることから、防水性能を重視するならばとても安心感が高い

TORQUE G04は、アウトドア仕様に特化したモデルとなっているだけに、いささか使う人を選ぶ端末であることは確かです。ですが、海や山、キャンプなどに頻繁に行くという、アクティブなアウトドア派の人達にとって魅力的なスマートフォンとなることは確かでしょうし、そうしたニーズを十分満たす内容に仕上がっているといえます。