目黒区とNTT東日本は8月28日、AI-OCRとRPA(Robotic Process Automation )を自治体業務に活用し、業務効率化の有効性を分析・検証する実証実験を共同で実施したと発表した。

今回の実証実験では、AI-OCRで実帳票をデータ化し、一連の業務プロセスをRPAで自動化することにより得られた稼働削減効果などを検証した。

庁内アンケートで要望があった業務のうち、AI-OCR/RPAとの親和性や業務プロセス改善の必要性などを考慮し、保育課の「保育施設運営費支出」および、人事課の「研修評価シート集計」の2業務を対象とした。 利用したツールはAI-OCRツール「DXsuite」とRPAツール「WinActor」。

実証実験では、紙帳票の児童名簿をAI-OCRでデジタル化し、電子稟議システムへの入力をRPAによって自動化。これにより年間での稼働削減率は9割を超える見込みとなった。

AI-OCRの読取り精度は99.9%と、個別チェックを必要としないレベルの精度が確認できたという。その他の効果としては、入力作業の正確性向上、同じ稟議システムを使用する他業務への展開などが期待できるとしている。

  • 保育施設運営費支出業務の自動化のイメージ

また、職員研修を実施した後の手書き評価シートをAI-OCRでデジタル化し、集計用Excelファイルへの入力をRPAによって自動化し、年間での稼働削減率は3割を超える見込みとなった。

AI-OCRの読取り精度は、手書き文字も含め98.2%と、十分実務に活用できることが確認できた。定性的な面では「作業が集中する時期でも一定の品質を確保できる」「自由記述欄が長文であっても正確に転記できる」といった効果が期待できるとしている。

  • 研修評価シート集計業務の自動化のイメージ