Microsoftは米国時間2019年8月27日、Windows Terminal バージョン0.4.2382.0をリリースしたことを、公式ブログを通じて明らかにした。すでにインストール済みの環境では自動更新され、未インストールの場合はMicrosoft Storeから入手できる。

  • Linux上でhtopコマンドを実行するWindows Terminal(画像はすべて公式ブログより抜粋)

    Linux上でhtopコマンドを実行するWindows Terminal(画像はすべて公式ブログより抜粋)

本バージョンから設定情報を格納する「profiles.json」をローミングステートフォルダー(RoamingState: ローミングを目的としているため、ユーザー設定や小さなファイルのみ格納するフォルダー)から、ローカルステート(LocalState: デバイスに対するローカルデータを格納するフォルダー)に変更したことで、デバイス間で設定が上書きし、存在しないフォント指定によるWindows Terminalがクラッシュすることを抑制した。

前バージョンまではprofiles.jsonの記述にミスがあると起動しなかったWindows Terminalだが、本バージョンからはエラー箇所を示すダイアログが現れる。キーバインディングも更新し、「Ctrl+Alt+○」キーといった組み合わせを可能にした。また、タブのドロップダウンリスト参照に「Ctrl+Shift+スペース」キーを割り当てている。キーバインドに関する設定時は、公式ドキュメントの参照を推奨したい。

  • profiles.jsonに記述ミスがあると、行列付きで該当箇所を提示する

    profiles.jsonに記述ミスがあると、行列付きで該当箇所を提示する

この他にも文字列のコピー&ペーストやHTMLをコピーする際の動作を変更し、アクセシビリティの向上や、前バージョンで実装したタブタイトルのカスタマイズ機能「tabTitle」の拡張が加わっている。当然ながら既存のprofiles.jsonが存在すると、適用されない新機能もあるため、事前にバックアップを作成してから削除することをお薦めしたい。この他にも多くのバグが修正されている。詳細はリリースノートを参照してほしい。

阿久津良和(Cactus)