VAIOは8月27日、代表取締役交代の人事を発表した。同日付けで、VAIOの代表取締役及び執行役員社長を務めた吉田秀俊氏が退任し、新たに日本産業パートナーズ出身の山本知弘氏が新社長に就任する。

  • VAIOで代表取締役及び執行役員社長を務めていた吉田社長

交代の理由は、吉田氏が2017年6月の就任から約2年間で、PC機種のラインナップ拡充、EMS事業の拡充、ソリューション事業への参入などを通じて連続増収増益を達成し、就任時のミッションを完遂したためという。吉田氏は8月27日付けで、同社の相談役に就任する。

山本氏は、研究開発から経営コンサルティングに転じ、ハイテク業界の経営課題に取り組んできた経歴があるという。2013年4月に日本産業パートナーズに入社後、ITX、ナルミヤインターナショナルなど、同社の投資先企業に経営陣として参画した。2015年8月にはVAIOの社外取締役に就任、執行役員副社長も務めている。

日本産業パートナーズは、企業再生を主に手掛ける投資ファンド。VAIOは2014年にソニーのPC事業から独立した会社だが、この時ソニーがVAIOを譲渡した先が日本産業パートナーズだ。日本産業パートナーズは、VAIOのPC事業を維持する新会社としてVAIO株式会社を設立したが、VAIO資本の93.5%(2019年8月27日時点)は、日本産業パートナーズが出資するVJホールディングス2株式会社が出資している。