今年4月、米国と韓国で5Gの商用サービスが始まった。米国では、ベライゾン・コミュニケーションズがイリノイ州シカゴとミネソタ州ミネアポリスでサービスを開始した。また、韓国では、SK Telecom、KT、LG Uplusの3社がサービスをスタートした。そして、日本では2020年に商用サービスのスタートが予定されている。

高速、低遅延、多数同時接続という特徴を備える5Gネットワークによって、何がもたらされるのか、どんな準備をすべきか。マカフィーの公式ブログ「5Gの展開に向け備えるべき4つのポイント」をもとに、5Gの普及に向けて、準備すべきポイントをまとめてみたい。

最新動向をチェック

5Gについてさまざまな報道がなされているが、5Gについて正確に把握している人はそれほど多くないのではないだろうか。5Gが普及することによって、新たなセキュリティのリスクが生じると言われている。

5Gの最新動向を押さえ、自社にとって有用であるかどうかを判断するには、十分な情報が必要となる。5G関連の最新技術などを把握するため、各種ニュースには目を光らせておきたい。

最適な5G対応デバイスを調査

5Gネットワークを利用するには、5Gに対応しているデバイスが必要だ。マカフィーは、新たなデバイスに関する調査を進めつつ、サービスが登場した後の不具合や脆弱性が解決するまで4G対応の電話を維持したほうがよいかもしれないとアドバイスしている。

新たなデバイスを購入した場合は、切り替えを行う前に完全に移行して、デバイスが保護されていることを確認することが推奨される。

IoTデバイスのデフォルト設定を変更

5Gネットワークによって、これまで以上に利用が広がると思われるのがIoTデバイスだ。PCと異なり、セキュリティが十分な設計が行われていないIoTデバイスも多い。実のところ、ここ数年、ホームルータやネットワークカメラの脆弱性を突いたサイバー攻撃が世界中で発生している。

したがって、5Gネットワークの利用に向けて、あらためてIoTデバイスのセキュリティを強化しておきたい。それには、工場出荷時の設定を変更するのが手っ取り早い。

モバイルセキュリティ対策を強化

5Gネットワークによって、ネットワークにつながるデバイスが増加するため、サイバー攻撃を受けるリスクが高まるおそれがある。そこで、マカフィーはネットワークに接続するデバイスのOSやアプリケーションのアップデートだけでなく、外出先や自宅で安全を確保するためにすべてのデバイスにセキュリティ対策を適用することを勧めている。