スポンサー展示アレコレ
少々景気の悪い話になりますが、Maker Faireを運営しているアメリカのMaker Mediaは、6月に経営が悪化し事業停止となりました(現在はMake Communityとして復活)。これはアメリカのMaker Faireのスポンサーが減少したのが原因です。
日本のMaker Faireはライセンスによる運営なので、Maker Mediaの事業停止による影響はありません。Maker Faire Tokyo 2019は、2018年と同等のスポンサーを確保したという話です。この手のイベントにスポンサーは欠かせません。ということで、スポンサー展示からいくつか気になったモノを紹介します。
KDDI
ソラコム
東芝メモリ
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2020年には社名も変わるし、Maker Faireに出られないかもと心配なコメントをしていたのは東芝メモリ。展示では、工場の服を着られるという体験を用意していましたが、実際に着た人はごく少数だったとか……
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薄く削る必要があるのは、そうしないとパッケージに収まらないから。この例では、microSDカードに4枚のメモリチップ+コントローラーを重ねています。あの薄いmicroSDカードに納めないといけないのです
IIJ
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農林水産省の公募事業「低コストで省力的な水管理を可能とする水田センサー等の開発」で、水位と水温を測るセンサー。市販価格が10,000円程度という目標に向けて、コストダウン中(初期試作ではポールだけで10,000円を越えていたとか)
タカハ機工
【動画】タカハ機工の「Scramble crossing」。小野澤峻氏が東京藝術大学の卒業作品で作成した「Movement act」を製品化するそうです
(音声が流れます。ご注意ください)
気になったアレコレ
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2018年にたこ焼きロボを出品していたコネクテッドロボティックス。今年は朝食ロボLoraineを出していましたが、できあがりはこんな感じで正直いまひとつ……。来場者からは「Back To The Futureのアレ」と話題になっていました
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自作カーボンパーツ&ナンバープレートも付いている電動バイクは、毎年出品している前田武志氏の作品。2018年は「原材料が手に入らなくなるかも」とおっしゃっていたのですが、別の業者を見つけることができたようです
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Atelier Betaの「柿ピー分離機」。透明版に付いた振動モーターで一粒づつ落として、色センサーで柿の種とピーナツを分離する仕組みです。左のコップはあまり分離していないような……(判別を行う色センサーエラーのようです)
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zinzirogeの「Mission 印possible」。引き金を引くとハンコが押されるという装置ですが、なんでこんなに大きいのかと思ったら、リボルバー式で6つのハンコを使い分けできるという代物でした
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Yukio Ishii氏の「M5 Reflow」。表面実装パーツを基板に半田付けするとき、「リフロー炉」というオーブンで焼くのが一般的ですが、これはMakerでは手が出せません。そこでオーブントースターを温度制御することで代用しようというもの。キットは完売していましたのでMakerの琴線に触れる逸品でしょう
【動画】ロボットが万年筆で代書してくれる「PENDROID」。すでにサービス開始しており、ロボットを販売を行ってます(レンタルも検討中)。書体は現在オリジナルで3書体用意したという力作
(音声が流れます。ご注意ください)