Google Chromeチームは7月30日(米国時間)からChrome安定版の最新版となる「Chrome 76」の配布を開始した(「Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop」)。安定版のChromeを利用中の場合、Chromeを再起動することでChrome 76へアップデートすることができる。
「Chrome 76」は主にバグの修正や機能の改善などが取り組まれたバージョンで、注目される新機能の追加などは行われていない。ただし、Flashがデフォルトで無効化された点には注意が必要。設定を変更することで有効にすることもできる。
Google Chromeチームは15カ月後となる2020年12月に公開を予定しているChrome 87において、Flashのサポート終了を予定している。Google ChromeチームはFlash廃止へ向けて徐々に取り組みを進めており、Chrome 76はFlashサポート廃止へ向けた1つのマイルストーンとなる。
Flashを提供しているAdobe Systemsは2020年末にFlashのサポートを終了すると発表している。主要なWebブラウザベンダーはAdobe Systemsの動きに呼応してFlashのサポートを廃止する方向へ取り組みを進めている。
Flashが必要とされていた機能は現在標準化されているWeb技術で代替可能と言われており、WebブラウザベンダーはFlashからこうした技術の利用へ移行することを推奨している。