ライテックは7月26日、超小型のアクションカメラ「OPKIX ONE」を発表しました。最大の特徴は、世界最小クラスとなる重さ12gということ。コンパクトな本体を生かした豊富な付属品も同梱します。発売は2019年秋を予定。販売予定価格は49,800円(税別)です。実機をお借りできたので、使用感をレビューします。

  • OPKIX ONE
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    角砂糖3個くらいの大きさしかないOPKIX ONE。一見すると完全ワイヤレスイヤホンみたいなコンパクトさです

高機能ではないけど、すべてを凌駕する小ささ

OPKIX ONEは、幅14.2×奥行き36×高さ14.2mmという超コンパクトなアクションカメラです。重さも12gと非常に軽量。コンパクトなアクションカメラといえばGoProが有名ですが、重さはGoPro HERO7 Blackの「約10分の1」です。しかも、OPKIX ONEはこれだけ小型でも、IP67(※)の防塵・防水性能があるのも魅力。屋外でも安心して利用できます。

※:粉塵が内部に侵入しないというIP6X相当の防塵性能と、一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸けても有害な影響がないIPX7相当の防水性能という両方の性能を持つ仕様。

  • OPKIX ONE

    カメラ本体にある操作ボタンは電源ボタンのみ。基本的に、撮影は動画が基本。静止画は動画からカットして抜き出す必要があります

【動画】ボタンを一度押すと撮影を開始、もう一度押せば撮影中止というシンプルな操作。撮影中は動作していることがわかるように、レンズ周りが光ります
(音声が流れます。ご注意ください)

記録解像度は1,080×1,080ピクセル、動画は30fpsでの撮影が可能。レンズの画角は縦横それぞれ60°です。正直、スペックだけ見るとちょっと物足りないものがありますが、SNSにアップロードするくらいなら十分な画質だと感じます。画質よりもコンパクトさを優先した、いさぎよい仕様は、個人的には高評価です。

【動画】(音声が流れます。ご注意ください)

撮影した動画から、専用アプリ(iOS用・Android用)を使って静止画をカットしたところ。明るい場所での撮影は、スマホサイズの画面で見るなら大きな画質不足は感じません。ただ、タブレットサイズの画面だと少々ノイズが目立つレベル。動画、静止画とも、最大解像度1,080×1,080ピクセルの正方形サイズです。

【動画】(音声が流れます。ご注意ください)

動き回る散歩中の犬を撮影してみました。上の動画は雨の日の早朝。下の動画は夜8時前後の街灯のもとで撮影。さすがに夜の撮影では画質が落ちているのがわかります。

【動画】(音声が流れます。ご注意ください)

なんとカメラは標準で2個セット

ここまでの小型化を実現するために、犠牲になっていると感じたのはバッテリー容量です。カメラひとつで動画を最大15分までしか撮影できません。このためか、なんとOPKIX ONEは標準でカメラ×2個のセット販売となっています。バッテリーがなくなった場合は予備カメラを使うことで、最大連続30分撮影が可能です。

充電用ケースの「egg」は、ケース内にバッテリーを搭載。ケースが満充電のとき、カメラを約4回分、充電できます。ケースとカメラがすべて満充電なら、合計で約1時間半の撮影ができる計算です。

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    充電とデータ転送、2つの機能を持つ手のひらサイズのOPKIX ONE専用ケース「egg」。名前の通り、卵のような形。eggは14GBのメモリを内蔵していて、一度に70分の動画を保存できます

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    eggのフタを開けると、カメラを2つ収納できるようになっています。充電中は内側のLEDが点灯し、データ転送中は外側のLEDが点灯します。カメラとeggの残り充電量は、アプリからチェックできます

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    eggが撮影済みのカメラを認識すると、データの転送が可能に。データ転送後は自動的にカメラ内のデータを削除します

マグネットマウンタが驚くほど使いやすい!

カメラの小ささのほか、魅力的に感じたのがマウンタの使いやすさです。マウンタとは、カメラを体などに固定するアクセサリーのこと。一般的なマウンタは、激しい動きにも対応するように、ネジなどでガッチリ固定することがほとんど。このため、マウンタ自体も大きく、カメラの存在感が際立ってしまいます。カメラとマウンタの固定も、複数の箇所をネジで留めたりロックしたりと、なかなか手間がかかります。

OPKIX ONEは、カメラに磁石がついており、付属マウンタに近づけるだけでパチンとセットできる手軽さ。標準で付属するマウンタは、アイウェアやネックレス、指輪など「日常装着していても目立たない」ものが多いのも特徴です。標準で付属するアクセサリーは、アイウェア×1、ネックレス×1、リング×1、セルフィー棒×1、フラットプレート×4。

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    OPKIX ONEの付属品の一部。アイウェアやリングは、デザイン、カラー、サイズが複数あり、1つを選択して購入できます。ネックレスとセルフィー棒もカラーを選択可能

OPKIX ONEのアイコン的マウンタとなるのがアイウェア。こちらは男性用と女性用の2サイズあり、デザインもサングラスや伊達メガネなど様々。いずれもレンズ横のツルに、カメラの磁石でワンタッチ装着できます。左右どちらにも装着可能です。

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    アイウェアは女性向けの「Play」と男性向けの「Rec」の2種を用意。それぞれ3デザインずつ、合計6タイプあります。左右のツルに磁石でOPKIX ONEを装着

ネックレスタイプは、チェーンの先にカメラを装着するアタッチメントを付属。色は黒のほかホワイト、ピンクゴールドから選択できます。女性ならスーツにもフィットするデザインなのが嬉しいところ。ネックレスとカメラは磁石でくっついているだけなので、ワンタッチで取り外せます。チェーンが長めなので、首からカメラをぶら下げたまま撮影もできますね。

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  • アクセサリーとしても違和感のないデザイン。チェーンが長めなので、首にかけたまま撮影できるのが便利でした

個人的に一番気に入ったのが指輪型の「リング」。シリコン状のリングにカメラを装着するマウンタで、指をさした先を撮影するので感覚的に使えます。また、モノを握った状態で撮影しやすいので、犬の散歩風景を撮影するのに便利でした。

個人的に、このマウンタは自転車に乗っているときに活躍しました。車にはドラレコがありますが、自転車にドラレコを取り付けるのは大変です(不要という人も多いでしょう……)。そんなとき、指に装着してサッと動画を撮影できるOPKIX ONEが便利なのです。

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    シリコン素材の指輪マウンタ「Ring」。指の太さ別に5サイズあり、カラーは黒とブルーの2色、合計10種類から選べます。モノを持った状態で撮影できるのがとっても便利

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    自転車のハンドルを握りながら撮影。「自転車のドラレコ」としてもなかなか優秀です

これらのマウンタ以外にも、粘着テープや粘着シリコンで、どこにでもカメラを装着できるようにするフラットプレートが合計4個付属。セルフィー棒もセットに含まれます。とにかく付属品が豊富という印象です。

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    平らな場所にペタッと貼り付けて、カメラをセットできるようにするフラットプレート。白が粘着テープ式で、黒は繰り返し使える粘着シリコン式の接着です

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    コンパクトで伸縮可能な専用セルフィー棒。なぜかカメラ装着部の反対側は、スマホなどで使えるスタイラスペンになっています

eggを使ったデータ転送が購入のカギになるかも?

子どもと遊んでいたり、犬の散歩をしたりしていると「これはシャッターチャンス!」と思うことは多いですが、手がふさがっていてスマホやデジカメを取り出せないも多いもの。そんなとき、コンパクトなOPKIX ONEはとても便利でした。とくに、ネックレスタイプなら常に装着していてもストレスがないので、急なシャッターチャンスにもすばやく対応できました。

好き嫌いが分かれると感じたのが「今撮影している映像」がリアルタイムでチェックできないこと。液晶画面を搭載していないアクションカメラは数多くありますが、多くの製品は「今撮影している映像」をスマホにリアルタイム送信する機能を持っています。一方のOPKIX ONEは、eggにカメラをセットしてデータ転送する仕様のため、リアルタイムな映像チェックはできません。

とはいえ、このコンパクトさとフレキシブルに撮影できるマウンタの豊富さは、画質や使い勝手などを考えても魅力的。個人的には、映像を確認するまでちゃんと撮れたかわからないドキドキ感も込みで楽しめるカメラでした。

倉本春

著者プロフィール
倉本春

生活家電や美容家電、IoTガジェットなど、生活を便利にする製品が大好きな家電ライター。家電などを活用して、いかに生活の質をあげつつ、家事の手間をなくすかを研究するのが現在最大のテーマ。