米Googleは7月29日 (現地時間)、今年後半に登場すると見られている同社の次期フラッグシップスマートフォン「Google Pixel 4」にモーション操作機能「Motion Sense」と顔認証機能を搭載することを明らかにした。
同社は先進的な技術の研究開発に取り組むAdvanced Technology and Projects (ATAP)において、「Soli」というプロジェクト名でレーダーを用いたモーション認識センサー技術を開発している。小さなセンサーで、手指を動かすぐらいのモーションを高速かつ高精度にトラッキングする。Pixel 4は、小型化を進めたSoliレーダーチップを前面カメラ部分に搭載。音楽のスキップ、アラームの停止、消音などを、画面に触れることなく、端末の近くにいる人が手指を動かすだけで操作できるようになる。
Googleは次のステップとして「アンビエントコンピューティング」の実現を目指しており、Motion Senseと顔認証の採用はその一環になる。Motion Senseの活用は始まったばかりであり、「時間と共にPixelが向上するのと同じようにMositon Senseも進化する」としている。
前面上部のカメラ部分にはSoliセンサー以外にも、IRカメラ、ドットプロジェクター、イルミネーターなどを装備し、それらを連携させて高精度で高速な顔認識を実現する。同機能は、端末のアンロック、支払いやアプリのログインなどのユーザー認証に使用できる。
従来のスマートフォンの一般的な顔認証アンロックでは、端末を持ち上げて顔認識機能をアクティブにし、ユーザー認証が完了するのを待って、アンロック状態になったらスワイプしてホーム画面にアクセスする。Pixel 4では端末を操作しようとする人をSoliがプロアクティブに認識し、端末を手に取らずに顔認識でユーザー認証アンロックを完了させることが可能だ。また全ての向きに対応、縦向きに持った時だけではなく、横向きや逆向きでも利用できる。
顔認識のプロセスはデバイス内で行われ、顔認識データは搭載するセキュリティチップ「Titan M」によってPixel 4内で安全に保管される。同様に、Soliセンサーのプロセスも端末内で処理する。