米Intelは7月25日 (現地時間)、2019年度第2四半期 (2019年4月~6月)決算を発表した。中国市場の停滞から、前期の決算発表時に示していたように減収減益となったものの、PC需要が力強さを取り戻し、クライアントコンピューティングが予想を上回る伸びとなって売上高・利益ともアナリストの予想平均を上回った。その結果、2019年度通期の売上予想を690億ドルから695億ドルに引き上げた。

「第2四半期の結果は、売上高と利益の両方で我々の予想を上回りました。データおよび計算集約型アプリケーションの増加によって、PCセントリックとデータセントリックの両方で、より高いパフォーマンスの製品に対するお客様の需要が高まっているためです」とCEOのBob Swan氏は述べた。

6月期の売上高は165億ドルで前年同期比3%減。非GAAPベースの純利益は48億ドルで同3%減、1株利益は1.06ドル。アナリストの予測平均は売上高157億ドル、1株利益0.89ドルだった。以下は事業グループ別の売上高。

  • クライアントコンピューティンググループ:売上高88億ドル (前年同期比:1%増)。内訳は79億ドルがプラットフォーム (2%減)、9億ドルがモデム/その他 (38%増)。プロセッサの売上高は、ノートブック向けが1%増、デスクトップ向けが6%減だった。プロセッサの出荷数は5%減だったが、PCゲーミング市場の成長で高性能なCPUの需要が高まり、平均販売価格 (ASP)はノートブック向けが3%増、デスクトップ向けが5%増だった。
  • データセンターグループ:売上高50億ドル、前年同期比10%減。アナリストの予測とほぼ一致する結果だった。売上高の内訳は46億ドルがプラットフォーム、4億ドルが非プラットフォーム。
  • Internet of Thingsグループ (IoTG):売上高9億8600万ドル (前年同期比23%増)。
  • 不揮発性メモリーソリューションズグループ (NSG):売上高9億4000万ドル (前年同期比13%減)。
  • プログラマブルソリューションズグループ (PSG):売上高4億8900万ドル (前年同期比5%減)。

今後については、2019年度第3四半期 (2019年7〜9月)の売上高を180億ドル前後、粗利益 (非GAAP)を35%と予測、2019年度通期の売上高予想を5億ドル引き上げた。