セールスオンデマンドは7月24日、電子ペーパーディスプレイとアナログ時計のハイブリッドスマートウォッチ「GLAGOM ONE(グラーゴム ワン)」を発表しました。同日から予約を開始し、発売日は7月31日。GLAGOM公式オンラインストアほか、Amazonストア、楽天市場点にて販売します。カラーはシルバー、ブラック、ゴールドの3色で、価格はいずれも27,000円(税込)です。

  • GLAGOM ONE

    シンプルなデザインだけに服装を選びません。ビジネスにもカジュアルにも使いやすい見た目です

  • GLAGOM ONE

    標準付属のバンドはすべて牛革。左から、バンドとケースどちらも黒の「ブラック」、クロコダイル柄ブラックバンドと銀ケースの「シルバー」、ダークブラウンのバンドに金のケースの「ゴールド」

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    ケース径は約41mmとスマートウォッチにしては比較的コンパクト

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    ただし、ケース厚は約13mmで少々厚みがあります。重さは約48g。本体はステンレススチール製で3気圧防水に対応しています

一見するとアナログ時計のようなスマートウォッチ

GLAGOM ONEの特徴は、時針と分針のアナログ時計を搭載しているところ。文字板がディスプレイになっており、スマートフォンと連携した通知などを表示させます。従来もアナログ時計とデジタルディスプレイのハイブリッドスマートウォッチはありましたが、GLAGOM ONEは、ディスプレイ部分にE-Ink製の電子ペーパーを採用しているのがポイントです。

  • GLAGOM ONE

    文字板は黒と白を切り替えられます

【動画】電子ペーパーディスプレイなので、文字板はモノクロ。アプリの設定画面か、ケース側面のボタンを押すことで、文字板の色を反転させることも可能です(白と黒)。文字板の色を変えるだけで、雰囲気がガラッと変わります
(音声が流れます。ご注意ください)

電子ペーパーを使用した最大のメリットはバッテリー駆動時間の長さです。電子ペーパーは低消費電力かつバックライト不要なので、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイに比べて消費電力が非常に少ないのです。このため、GLAGOM ONEは一回の充電で約30日の連続使用が可能です。

現在、スマートウォッチの主流は液晶ディスプレイタイプですが、だいたい1週間を充電なしで連続使用できれば「長時間バッテリー」と評価されます。GLAGOM ONEのバッテリー駆動時間は、その4倍も長いのです。

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    バッテリー充電はマグネット式で、裏面端子に近づけるとカチンと簡単にセットできます。充電時間は約2.5時間で、通常使用時は約30日間の連続使用が可能です

電子ペーパーのもうひとつのメリットは、「紙に印刷したインクのように、明るい場所での視認性が良い」ところ。明るい屋外だと画面が確認しにくくなる、一般的な液晶ディスプレイとは正反対の特性です。ただし、GLAGOM ONEはライト機能を一切内蔵していません。逆に暗い場所では、時間やディスプレイの確認がしにくいというデメリットもあります。

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    各種アイコンなどを全表示させた状態の電子ペーパーディスプレイ。明るい屋外でもはっきりと視認できます。電子ペーパーなので画面表示はモノクロオンリーです

普段使いに最適なミニマム機能

GLAGOM ONEは、スマートウォッチとしては機能も比較的シンプルです。スマートフォンとの連携はBluetoothで行い、スマートフォン側では専用アプリで設定や記録の確認をします。

搭載している機能は、心拍数計測や歩数計測、睡眠モニターといった身体ログ機能。そして、電話やメール、SMSなどの着信を知らせる通知機能。スケジュールや目覚ましなどの時間を知らせるアラーム機能。そのほか、GLAGOM ONEからスマートフォンのシャッターを切ったり、スマートフォンを鳴らして位置を知らせる紛失防止機能など、スマートウォッチとしては基本的なものになります。

  • GLAGOM ONE

    専用アプリのホーム画面。歩いた歩数のほか、睡眠モニター、心拍数の推移などが一目でわかるようになっています

  • GLAGOM ONE

    スマートフォンの着信やメール、メッセージなどを通知する機能も搭載しています。着信があると受話器マーク、メールがくると封筒アイコンを表示。着信相手やメールのタイトルなどを表示する機能はありません

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    本体裏面には心拍数計を搭載。アプリで心拍数のほか移動距離、歩数、消費カロリーなどをチェックできます

GLAGOM ONEは、4種類の表示モードを切り替えることが可能です。アプリで設定するか、本体下ボタンの長押しで切り替えます。各モードでは、文字板に表示されるリング状メーター「サークルバー」の表示意味が異なります。

  • GLAGOM ONE

    スマートフォンで設定したスケジュールの時間を表示する「ビジネスモード」。写真は2時から3時、4時から5時にスケジュールがあることが一目でわかります

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    一日の目標歩数に対して、現在どれくらいの割合を歩いたかをサークルバーで表示する「スポーツモード」。サークルが一周したら目標歩数を達成したことになります

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    スマートフォンの時刻をディスプレイ表示し、別の時刻をアナログ表示できる「レジャーモード」。ワールドタイムとしても使えますね。アナログ時計の時刻合わせは、りゅうずによる手動調整です。このモードではサークルバーが10秒ごとに円を描くように埋まっていくので、だいたいの秒数もわかる表示です

  • GLAGOM ONE

    すべてのディスプレイ表示をなくし、スマートウォッチとしての機能を停止する「省電力モード」。省電力モードはアナログ時計のみが動き、最大180日間の動作という仕様です。アナログ時計の電力はボタン電池です

GLAGOM ONEは、お世辞にも多機能とはいえません。例えば、多くのスマートウォッチが搭載している、ランニング中のペースを記録・表示する機能などは搭載しいません。このため、運動や活動量の記録が目的なら、もっと適した製品があるでしょう。

個人的に、GLAGOM ONEに向いていると感じたのは、日常生活にさりげなくスマートウォッチを取り入れたいユーザーです。普通の時計っぽい見た目ながら、心拍計モニターや歩数、カロリー消費量、メールやスケジュールの通知機能など、スマートウォッチとして基本的な機能は備えています。また、約1カ月間、充電の必要がないなど、今までスマートウォッチを使ったことがないユーザーでも使いやすい仕様です。

ちなみに、バンドは市販の22mmバンドと取り替えることも可能。ケースデザインがシンプルなので、バンドを取り替えるだけで雰囲気が変わります。時計でおしゃれを演出したい人にも向いている製品ではないでしょうか。

  • GLAGOM ONE

    付属するバンドは、ワンタッチで付け外しがしやすいDバックルタイプ。付け外しが簡単なほか、バンドの皮が痛みにくい仕組みです

  • 市販の22mm幅バンドと交換すれば、より自分好みの時計にアレンジできます