バーコードの読み取りはカメラで、省電力化と効率化が進む

神戸工場では、AIやロボットなどの導入による自動化と合わせて、最新の技術を取り入れた省力化にも取り組んでいる。そのうちのひとつが、物流ソリューション「Zetes」の技術による省力化だ。

Zetesは、もともとはベルギーを本拠とした世界的な物流ソリューション企業で、現在はパナソニックの子会社となっている。Zetesには、工場から店舗に至るまで、サプライチェーン全体の見える化や効率化を実現するソリューションがある。その中に、製品パッケージなどに貼られている複数のバーコードを、カメラを利用して一度に読み取るという技術があり、それを神戸工場で応用して使ってる。

例えば、神戸工場で利用するパーツのパッケージには、多いものでは9個ほどのバーコードが付けられているが、これまではそのバーコードを係員が手動で読み取っていた。

そこにZetesの技術を取り入れ、記載された全てのバーコードを、カメラで一度に読み取れるシステムを導入。これによって、それまでの手作業ではバーコードの読み取りに約18秒かかっていたものが、6秒ほどで完了できるようになり、全体の作業効率を20%以上高められたという。

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    物流ソリューション「Zetes」の技術を取り入れている

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    Zetesの技術であるバーコード一括読み取り機能を利用して、省力化を実現

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    神戸工場で利用されているパーツのパッケージには、複数のバーコードが貼られている

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    従来は、このように作業員が手作業で全てのバーコードを読み取っていた

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    Zetesの技術を利用し、カメラで全てのバーコードを一度に読み取ることで、作業効率を大幅に高めている