カシオ計算機の耐衝撃ウオッチ、G-SHOCKとBABY-Gのラインナップに、イルカとクジラをモチーフにした2019年版「イルクジ」が登場しました。イルクジモデル25周年を記念し、25種25頭のイルカとクジラが時計の中を泳ぐデザインが目を引きますね。

東京の代官山 蔦屋書店では、海の素晴らしさをテーマにした「海に願いを」フェアを開催。イルクジ25周年モデルのイベントと会わせてレポートします。

  • G-SHOCK・BABY-Gのイルクジモデルは、イルカ・クジラと自然の素晴らしさを伝える活動に取り組む「アイサーチ・ジャパン」(国際イルカ・クジラ教育リサーチセンター)とのコラボレーション

今年の「イルクジ」は?

スケルトン素材が夏の爽やかさを感じさせる「GF-8251K-7JR」は、人気モデル「GF-8250(フロッグマン)」がベースモデル。ISO規格200m潜水用防水機能を搭載する本格ダイバーズウオッチです。「カエルのイルクジ」とあっては、G-SHOCKファンには垂涎の一品ではないでしょうか(フロッグマンは、ファンの間で親しみを込めてカエルとも呼ばれています)。

  • G-SHOCK“FROGMAN(フロッグマン)”「GF-8251K-7JR」

バンドの模様をよく見てみれば、実は24頭のイルカ。主張しすぎない上品なデザインは、大人の装いにもマッチしそうです。バックライトを点灯すると、シロナガスクジラのシルエットが浮かび上がるという遊び心も。このシルエットで、計25頭のイルカ・クジラです。価格は48,000円(以下すべて税別)。

カシオ計算機では、これまで様々な環境団体とG-SHOCK・BABY-Gのコラボモデルを制作し、サポートを続けてきました。イルクジモデルは、Love The Sea And The Earthというテーマのもと、イルカ・クジラと自然の素晴らしさを伝える活動に取り組んでいる「アイサーチ・ジャパン」をサポートするモデルです。バンドにはアイサーチ・ジャパンのロゴを印刷し、裏ぶたにはLove The Sea And The Earthのシンボルマークを刻印しています。

  • バンドを泳ぐイルカ

また、Love The Sea And The Earthの“ペアモデル”として、G-SHOCKのGW-6900をベースにした「GW-6903K-7JR」と、BABY-GのBGD-5000をベースにした「BGD-5001K-7JR」も発売されました。

BABY-Gはシナウスイロイルカをイメージしたピンクのカラーリングで、バックライトを点灯するとシナウスイロイルカが出現。価格は、G-SHOCK「GW-6903K」が23,500円、BABY-G「BGD-5001K」が21,000円。今回のイルクジ全3モデルは、太陽光で駆動するタフソーラー(ソーラー充電システム)を搭載しています。

  • ペアモデル G-SHOCK「GW-6903K-7JR」

  • ペアモデル BABY-G「BGD-5001K-7JR」

「海と過ごすひとときを」フェア

代官山 蔦屋書店では、6月7日~6月30日の期間、「海と過ごすひとときを海の願いを」フェアを開催。上記のイルクジモデルや、女優の田中律子氏が理事長を務める珊瑚礁の保全を行う団体、アクアプラネットとコラボした「BABY-G BGA-250AQ-4AJR」や、プロサーファー・五十嵐カノア選手とのコラボモデル「GLX-5600KI」のほか、2019年夏モデルを多数展示・販売していました。

  • 代官山 蔦屋書店で開催された「海と過ごすひとときを」では、イルクジモデルのイラストを描いたアーティスト・あらたひとむ氏の作品や書籍も展示されていました

  • アクアプラネットとコラボしたBABY-G「BGA-250AQ-4AJR」(上)など、2019年夏モデルも展示・販売

ゲストが海への思いを語る

去る6月11日には、アイサーチ・ジャパン代表の相良菜央さん、アクアプラネット理事長で女優の田中律子さん、「28年間プランクトンを撮り続けている男」として人気の水中写真家・峯水亮さんによる、スペシャルトークショーが開催されました。

2019年のイルクジモデルについて、田中さんは「ベルトが透明なので涼しげでかわいいですね。あっという間に売り切れてしまうのでは」と興奮気味に語りました(編注:毎年、イルクジはすぐに完売します。2019年のイルクジも、これから新品を手に入れるのは難しいかもしれません)。

  • (左から)水中写真家の峯水亮さん、アクアプラネット理事長で女優の田中律子さん、アイサーチ・ジャパン代表の相良菜央さん

海の危機

「珊瑚は植物ではありません。石みたいで動かないし、目も口もないけれど、プランクトンを食べて、太陽光で光合成して卵を産む動物です。アクアプラネットでは、そんな珊瑚の赤ちゃんを育てて海に移植する活動を行っています」(田中さん)

2018年1月に、沖縄県石垣の海に「カシオの珊瑚畑」を設け、3年後の産卵を目指して200本の苗を植えつけたことなども紹介しました。

  • 田中さんは、石垣の海に「カシオの珊瑚畑」を設けた活動などを紹介

「イルカやクジラの生態を学び、環境を守っていくために今できることは何かを、みんなで考えながら活動しています。クジラの胃の中からは、プラスチックのごみなどが見つかっています」(相良さん)

「ビニール袋をクラゲだと思って大きな魚が食べたり、ということが起こっています」(峯水さん)

報道で見聞きしたことのある人も多いと思いますが、世界の海でいま、珊瑚の減少が続いています。沖縄本島や石垣島の近海でも深刻です。また、マイクロプラスチックによる海の汚染についても、頻繁に報道されるようになりました。こうした海の環境破壊や海洋汚染が進むと、海の魚が減るなど、生態系が崩れていきます。最終的には人間の生存環境すらも危うくなりかねません。月並みですが、海にゴミを捨てないのはもちろん、日常生活でもゴミを減らす、リサイクルに協力するなど、意識して生活したいものです。