Mad Catzが日本に再上陸、まずはゲーミングマウス3製品を展開

日本人初のプロゲーマーであるウメハラ（梅原大吾）選手が、初めてプロモーション契約を締結した企業「Mad Catz（マッドキャッツ）」。ゲーム周辺機器メーカーとして、マウスやキーボード、ヘッドセット、コントローラ、アーケードスティックなど、多くのゲーミングデバイスを手がけた。

しかし、音楽ゲーム『Rock Band 3』専用コントローラーや、ゲーム機「M.O.J.O.」の事業が思うようにいかず、2017年に倒産。市場から姿を消していた。

それからわずか1年、2018年に香港で「Mad Catz Global」として復活すると、アメリカなどでマウス、キーボード、ヘッドセットの販売を再開。そして2019年、日本でも製品を販売することが決まった。

まずはセンサーなどを刷新したゲーミングマウスを日本で展開

日本復活の第1弾は、ゲーミングマウスだ。「R.A.T. 4+」「R.A.T. 6+」「R.A.T. 8+」の3製品を順次発売する。それぞれ価格はオープンで、市場想定価格は「R.A.T. 4+」が7,980円、「R.A.T. 6+」が9,980円、「R.A.T. 8+」が12,800円（すべて税別）。先行販売として、6月28日から7月31日のあいだ、ヨドバシカメラ全店において、「R.A.T. 4+」を7,740円、「R.A.T. 6+」を9,690円、「R.A.T. 8+」を12,430円（こちらは税込）の特別価格で販売するキャンペーンを実施する。さらに、旧MadCatz製品を保有しているユーザーに対して、同じ内容の優待販売を実施する予定だという。

左から「R.A.T. 4+」「R.A.T. 6+」「R.A.T. 8+」

「R.A.T. 4+」は、センサーに「PIXART PMW3330」を搭載。プログラム可能ボタンは9個、最大解像度は7,200dpi、USBレポートレイトは125/250/500/1000Hz、最大スピードは150ips、最大加速度は30g、対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1 / 10。左右ボタンは最大耐久2,000万回のオムロン製を採用。本体サイズはL109.5×W87.4×H37.8mm、重さは約90g。

「R.A.T. 4+」

「R.A.T. 6+」は、センサーに「PIXART PMW3360」を搭載。プログラム可能ボタンは11個、最大解像度は12,000dpi、USBレポートレイトは125/250/500/1000Hz、最大スピードは200ips、最大加速度は50g、対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1 / 10。左右ボタンは最大耐久5,000万回のオムロン製を採用。本体サイズはL114.6×W87.4×H37.8mm、重さは約120g。

「R.A.T. 6+」

「R.A.T. 8+」は、センサーに「PIXART PMW3389」を搭載。プログラム可能ボタンは11個、最大解像度は16,000dpi、USBレポートレイトは125/250/500/1000Hz、最大スピードは400ips、最大加速度は50g、対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1 / 10。左右ボタンは最大耐久5,000万回のオムロン製を採用。本体サイズはL118.4×W87.4×H37.8mm、重さは約145g。

「R.A.T. 8+」

今後はマウス以外のデバイスも

6月27日に行われた発表会では、Mad Catz Global セールスディレクターのBill Lo氏が登壇し、「再出発するにあたって、私たちは『Dare to Lead』というビジョンを掲げました。新たな技術に挑戦し、ゲーミングデバイスの業界を牽引していくとともに、業界の水準を次のレベルに引き上げたいと考えています。今回、日本で発売するマウス3製品は、外見こそ過去のモデルを踏襲しましたが、中身を大きくアップデートしました。さらに、これはまだスタートに過ぎません」と、日本市場に復帰することに対しての意気込みを述べた。

Mad Catz Global セールスディレクターのBill Lo氏

また、今回の新製品が「あくまでスタートに過ぎない」というBill氏の言葉通り、発表会では今後投入予定の製品群についても言及。レーザー式のスイッチであるThor Switchを搭載したゲーミングマウス「R.A.T. Unlimited 2」をはじめ、3つの接続方法に対応するゲーミングマウス「R.A.T. Unlimited 7」、金属筐体ゲーミングキーボード「S.T.R.I.K.E. 11」など、さまざまなラインアップを投入していく予定だ。加えて、アーケードコントローラーについても、市場投入を検討しているという。