伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6月26日、教育サービスおよびAI事業を展開するEduLab(エデュラボ)と販売代理店契約を締結し、AIを活用した手書き文字認識サービス「DEEP READ」の提供を開始することを発表した。

DEEP READは、ディープラーニングを活用した手書き文字をデータ化するサービス(AI-OCRサービス)。複数の文字を一括して読み取り、文章の流れや前後の文字の関係などから類推して手書き文字を認識するため、認識精度は9割以上だという。

記入前の書類をアップロードして読み取り範囲を指定し、手書きで記入された書類のスキャンデータを読み込むだけでデータ化することが可能。スキャンした画像を分割・暗号化しセキュリティを高めるオプションの機能もあり、セキュリティを確保した利用が可能だという。これにより企業は、紙文書の情報を分析し有効活用につなげることができるとしている。

CTCは、同サービスの導入支援や保守、システム連携などのサービスを提供する。RPAとの組み合わせでは、紙文書のデータ化から業務システムへの入力までの一連の作業を自動化するという。

同社は、紙文書のデータ化需要が大きく見込まれる製造業を中心に、金融や官公庁などに向けて展開し、関連するシステム販売を含めて3年間で5億円の売上を目指すということだ。