ワコムは6月18日、PCやタブレットで使えるスタイラスペン「Bamboo Ink」(第2世代)および「Bamboo Ink Plus」を発表した。Bamboo Inkは6月27日に発売予定で、Bamboo Ink Plusは8月中の発売を予定する。直販価格は、Bamboo Inkが税別5,500円、Bamboo Ink Plusが税別11,500円。

  • 第2世代Bamboo Ink(下)と、Bamboo Ink Plus(上)

Bamboo Ink(第2世代)とBamboo Ink Plusは、MicrosoftのMicrosoft Penプロトコル(MPP)と、ワコムのアクティブES(アクティブ静電結合方式: AES)プロトコルの両方に対応した高性能スタイラスペン。どちらかのプロトコルに対応したPCやタブレットであれば、手書き用のスタイラスペンとして使える。

Bamboo Ink(第2世代)

新しいBamboo Inkは、2017年7月に発表されたBamboo Ink(税込9,698円)から、機能を絞って価格を下げたエントリーモデル。従来モデルで搭載していたショートカット対応トップボタンや、標準添付の替え芯を省き、直販税別5,500円と手頃な価格に抑えたことが大きな特徴だ。

本体デザインは従来の三角形ボディから、万年筆のようなアルミ円筒形ボディに変更している。一方で、バッテリ駆動時間は従来の5カ月から15カ月に伸びた(1日2時間、週5回使用した場合)。

機能面では、4,096レベルの筆圧感知や、2つのサイドスイッチを搭載。プロトコルはAES 1.0、MPP 1.5に対応する。ペン先(芯)は従来と同等。傾き検知には対応しない。電源は単6形乾電池。

  • Bamboo Ink(第2世代)。キャップ頭のトップボタンは無くなったが、2つのサイドボタンは継続。サイドボタンのショートカットは、AESデバイスの場合、ワコムペン用ドライバで割り当てをカスタマイズできる。MPPデバイスの場合は下側が右クリック、上側が消しゴム機能で固定される

  • 電源は単6形乾電池×1で、駆動時間は約15カ月。内部機構も改善し、クリップが外れにくくなったほか、乾電池がセットしやすくなっている

  • 替え芯は従来モデルと同じだが、別売(税込1,620円)となった

Bamboo Ink Plus

Bamboo Ink Plusは、上記のBamboo Inkより多機能な上位モデル。

  • Bamboo Ink Plus。オン荷重がBamboo Inkより軽めに設定されているという。試用機を試した限り、書き味もBamboo Inkより滑らかな印象

大きな進化点として、電源が従来の単6形乾電池から、内蔵の充電式リチウムポリマー電池になった。本体側面にあるUSB Type-Cポートから充電し、約3時間の充電で10日間使うことができる(1日2時間、週5回使用した場合)。また、ペン先(芯)が刷新され、鉛筆のように尖った形の新形状となった。オン荷重がBamboo Inkより軽く設定されており、高精度に書けるよう進化したという。

本体デザインは三角形ボディを継承し、ショートカット対応のトップボタンも引き続き搭載する。サイドボタンは2つ。筆圧検知は4,096レベルで、傾き検知も備える。プロトコルはAES 1.0 / 2.0、MPP 1.5 / 2.0に対応。

ペン先は標準でミディアムがセットされており、ハード(白/ブルー)とソフト(グレー)の2種類・3本の替え芯が付属する。なお、ブルー芯は、一部古いデバイスで線が波打つなど適切に描画できないときに使用する芯。ワコムはブルー芯の対応デバイス一覧を公式サイトで公開している。

  • 本体側面にUSB Type-Cポートを装備。ショートカット対応のトップボタンは、1クリックで「Windows Inkワークスペース」、ダブルクリックで「画面スケッチ」、長押しで「付箋」が起動する(初期設定時)

  • 内蔵バッテリは付属のUSB-USB Type-Cケーブルで充電できる

  • AESデバイス、MPPデバイスは2つのサイドボタンの同時長押しで切り替える。新しいBamboo Inkシリーズでは、切り替え時に光るLEDライトがより見やすくなった