iOSでは、画面上に描画された仮想キーボード(ソフトウェアキーボード)を利用して文字入力を行います。Bluetoothで接続した外付けキーボードを使うことも可能ですが、ふだんはソフトウェアキーボードを使うという人がほとんどでしょう。

そのソフトウェアキーボードは、入力に使用する言語や入力方法の違いにあわせて複数登録しておくことが一般的です。最低でも1つは登録しておかなければならないため、ゼロにすることはできませんが、日本語環境で利用しているのならば「日本語」または「日本語-ローマ字」、「絵文字」など2~3個を登録しているユーザが多いはずです。

複数のソフトウェアキーボードを登録した場合、シチュエーションに応じて切り替えることになりますが、そのときは画面左下に表示される地球ボタンをタップします。キーボードを1つしか登録していない場合には地球ボタンが表示されませんが、キーボードを切り替える必要がなければそれでよさそうなものです。

しかし、その地球ボタンにはソフトウェアキーボードを切り替える以外にもうひとつ重要な役割があります。それは「片手用キーボードのオン/オフと表示位置の切り替え」です。

iOS 11で追加された片手用キーボードは、ソフトウェアキーボードを画面の左または右に寄せて表示する機能です。キートップは小さくなりますが、iPhoneを片手で持つときに指を伸ばす必要がなくなるため、愛用者は多いはずです。

地球ボタンを使わなくても、『設定』→「一般」→「キーボード」→「片手用キーボード」の順に画面を開けばオン/オフや表示位置の変更は可能ですが、片手用キーボードを表示しているとき画面端の「>」ボタン(または「<」ボタン)をタップするとオフになってしまい、再び利用するときには『設定』→「一般」→「キーボード」→「片手用キーボード」の順に画面を開かなければなりません。この作業はかなり面倒なので、ソフトウェアキーボードは最低2つ登録しておくことをお勧めします。

  • なぜキーボードは2つ以上登録しておくべきなの?

    キーボードを2つ以上登録しておくべき理由とは?