米オラクルは13日、同社Oracle Exadata最新版となる「Oracle Exadata Database Machine X8」の提供開始を発表した。

AIやデータウェアハウスなど、ビッグデータ活用にさらなる期待が集まるなか同社が発表した「Oracle Exadata Database Machine X8」は、最新のIntel Xeon Scalableプロセッサを搭載するなどハードウェア環境も刷新されており、前バージョンX7との比較でオールフラッシュ・ストレージのI/Oスループットが60%、ストレージサーバあたりのIOPS(I/O Per Second)が25%向上するなどパフォーマンスが大きく向上している。また、新たにアクセス頻度の少ないデータ保存のための拡張ストレージサーバExadata Storage Server Extended(XT)を追加、安価にデータ保存を追加できる仕組みが加わっておりスケーラブルな需要にも対応する。

オラクルのミッションクリティカル・データベース・テクノロジー担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるJuan Loaiza(ホアン・ルイーザ)氏は、「この10年間、『Oracle Exadata』は世界の数多くのお客様の重要なワークロードを実行してきました。『Oracle Exadata』は『Oracle Autonomous Database』と『Oracle Cloud Applications』の基盤です。オラクルは現在、『Oracle Exadata』のパフォーマンスと能力の優位性をさらに高めるだけでなく、人工知能と機械学習に基づく多様な機能を追加しています。」と述べる。

「Oracle OpenWorld 2017」で発表された「Autonomous Database」は複雑なデータベース周辺のチューニングパターンを機械学習し、プロセス全体の自動化を進めるもので発表以来その幅を広げている。同社は今回、「Automatic Indexing」をはじめとする独自の機械学習機能を搭載することも発表。ユーザーの使用パターンの変化を継続的に学習し、データベースをチューニングするなどパフォーマンスや運用面での効果が期待できるという。