Battlefield V(BFV)

せっかくGeForce RTX 2080を使っているのだから、DXRを使ったゲームのパフォーマンスもチェックしよう。まずは「Battlefield V」を使用する。DirectX12ベースの「最高」と「中」設定のほかに、「最高+DXR」設定も加えた3通りのフレームレートを比較する。テストシーンは「最後の虎」開始直後~戦車2両を撃破するまで、計測ツールは「OCAT」を使用した。

  • 「Battlefield V」のフレームレート

最高設定でDXRをオンにすると平均60fpsを割り込んでしまうが、こういうゲームこそG-Syncの威力が発揮される。垂直同期を無効にしても、ティアリングが全く出ないのでプレイしやすい。ただ、マルチプレイで勝ちにこだわりたいならDXRはオフにし、やや画質を下げた方が良いことはグラフが示すとおりだ。最高設定でも100fpsを超えるため、GX701GXRの高リフレッシュレート液晶がしっかり活きてくる。

GeForce RTX 2080はDLSSも使えるが、DLSSは解像度がある程度高くないと使えない。GX701GXRでDLSSを使うには、外部ディスプレイに接続しなければならないのはちょっと残念だ。

Shadow of the Tomb Raider

続いては「Shadow of the Tomb Raider」だ。BFVは反射の表現にDXRのレイトレーシングを使用しているが、このゲームでは影の表現にDXRが活用されている。DirectX12モードで画質「最高」および「中」設定、さらに「最高+DXR」の3通りの設定でテストした。ゲーム内ベンチマークを利用して計測しているが、「GPU-」とあるのはGPU側の処理のフレームレートであり、実際にプレイヤーが確認できるフレームレートは「Avg」の値となる。

  • 「Shadow of the Tomb Raider」のフレームレート

DXRを使うとかなりフレームレートが下がるが、それでも平均60fpsをギリギリ超えている。このクラスのゲームを画質を犠牲にせず遊べるのは素晴らしい!

Metro Exodus

最後は現時点で最重量級ゲームの一角である「Metro Exodus」で試そう。ゲームに同梱されているベンチマークアプリを使い、そこに収録されている「RTX(Ultra設定+DXR+DLSS)」「Ultra」「Normal」の3通りを計測した。Ultraの上にさらに重い「Extreme」というテストもあるが、今回の環境ではベンチマークが始まらないため1段下のUltra設定を利用している。

  • Metro Exodus」のフレームレート

Metro Exodusは光の映り込み等を表現するGlobal Illuminationにこだわりがあり、さらにHairWorksや複雑な物理演算を組み込んでいるためさらに重くなる。DXRなしのUltra設定でも最低fpsがかなり落ち込んでいるのがわかる。60fpsプレイがしたければDXRなしが好適だが、G-Syncを効かせればDXRを有効にしても割と動き回れる。映像美を堪能したければ、ぜひDXRを有効にして遊んでいただききたい。