グループセブ ジャパンは5月30日、ティファールブランドの新製品発表会を都内で開催しました。家電分野で注目を集めたのが、業界初となる丸洗い可能な電気ケトル「ウォッシャブル 0.8L」(以下、ウォッシャブル)と、ティファールで人気の衣類スチーマー「アクセススチーム ホワイト」です。両製品とも発売は6月。希望小売価格はウォッシャブルが12,500円(税別)、ホワイトが13,000円(税別)になります。

  • 今回発表された新製品。「日本のくらしをちょっとステキに」をコンセプトに、家電だけではなくナイフや鍋といった非通電製品も数多く紹介されました

  • ゲストとして俳優の山本耕史さんも登壇しました

洗剤で丸ごと洗える電気ケトル

今回注目されたのが、洗剤を使って丸洗いできる業界初(※1)の電気ケトル「ウォッシャブル」です。電気ケトルはコードにつながったベース部分と、水を入れる本体部分に分かれています。ベースと本体をつなぐ通電部分は基本的に、水で濡らすことは厳禁。これまで、電気ケトルの本体外側は絞ったフキンなどで拭くだけというのが一般的でした。

台所に電気ケトルを置いていれば油ハネで汚れたり、毎日利用していれば手垢やホコリが付着したりするでしょう。ティファールがユーザーに、「電気ケトルに求める重要な要素」を尋ねたところ、キレイ好きな国民が多いといわれる日本では「お手入れのしやすさ」と「雑菌がつきにくい」が88%(複数回答のため)だったそうです。新製品であるウォッシャブルは、IPX5(※2)の防水性能を備え、本体すべてを洗剤で水洗いできるようにしました。

※1:電気ケトル防水加工の特許取得における、ティファール社内調査によるもの。

※2:防水性能のレベルで、IPX5は「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」とされる。

  • 会場に展示されていたウォッシャブル。見た目は普通の電気ケトルです

洗剤を使ってケトル本体をザブザブと水洗い。ケトル底にある通電部分だって、気にせず洗えちゃいます

  • ケトル底面にある通電部分が防水構造になっています。ただし、加熱時は通電部分に水滴がついていない状態にする必要があります。また、食洗機では洗えません

ウォッシャブルは本体を丸洗いできるほか、清潔に保つためのさまざまな工夫が施されています。ケトル本体にはAg+(銀イオン)配合の抗菌素材「マイクロバン」を採用し、プラスチック表面に菌が繁殖しにくい仕様。ケトルのフタは完全に取り外せ、フチも広いので手をケトル内部の奥まで入れて、ゴシゴシ洗える構造です。注ぎ口には内部にホコリが入るのを防ぐカバーを設けたほか、異物混入を防ぐフィルターも配置しました。このフィルターは取り外して洗えます。

  • 内部まですっぽり手を入れて、スポンジでゴシゴシと力を入れて洗えます

  • 注ぎ口には、ホコリが入るのを防ぐ半透明カバーがあるほか、異物混入防止用のフィルターも配置。フィルターは取り外して洗えます

もちろん清潔性の高さだけでなく、ティファールの電気ケトルらしい「あっ! という間にすぐに沸く」機能も健在。コーヒー1杯分(140cc / 沸騰100度まで)なら54秒、満水の0.8Lでも4分27秒でお湯が沸きます。

  • スイッチを入れると、取っ手部分のランプが青く点灯。ランプが消えれば沸騰したということです。アラームは鳴りません

発表会では、俳優で二児の父でもある山本耕史さんがウォッシャブルを洗う実演も行われました。第二子が生まれて数カ月という山本さんは、子供にミルクをあげるため、今は2時間ごとに電気ケトルを使用しているそう。「子供はとくに雑菌と触れさせたくないから、電気ケトルの清潔性には気を遣っています」と話します。

山本さんがケトル外側の汚れが気になって水洗いしていると、(堀北真希さんに?)「そこは洗っちゃダメ」と怒られることもあるとか。山本さんはウォッシャブルを洗いながら「まさにコレ(電気ケトルを丸洗いすること)が一番やりたかった」とはにかんでいました。

  • 山本さんによるウォッシャブルを洗剤を使って丸洗いする実演。ケトルの底を洗いながら「今まではあんなに気を遣って(底をぬらさないように洗って)いたのに」とのこと

  • このほか会場には、電気ケトルでもうひとつの新製品「パレ 1.0L」も展示してありました

  • パレ 1.0Lは、ケトル表面が樹脂製ながら、一見すると陶器のような質感が特徴。ナチュラルなインテリアにもマッチしそうです

パワフル衣類スチーマーが買いやすくなった!

ウォッシャブル以外で注目すべきは、ティファールで人気の衣類スチーマー「アクセススチーム」シリーズの新製品「アクセススチーム ホワイト」(以下、ホワイト)。アクセススチームシリーズといえば、「少し重たいけれど、とにかくパワフル」で、男性にも人気があります。

シリーズで最もパワフルな「アクセススチーム プラス」は、スチーム量が最大20g/分なのに対し、新製品のホワイトはスチーム量が最大18g/分。ホワイトの水タンク容量は185ml、重さは1,220gなど、スチーム量と本体カラー以外はアクセススチーム プラスとほぼ同じスペックです。ただし、アクセススチーム プラスの希望小売価格が15,000円(税別)なのに対し、ホワイトの希望小売価格は13,000円(税別)と、少し求めやすい価格になっています。

  • 新製品の衣類スチーマー「アクセススチーム ホワイト」(写真右)と、「アクセススチーム ライト」の新色ロゼ(写真左)

実際にホワイトを使ってみると、スチーム量がアクセススチーム プラスより少ないとはいえ、衣類スチーマーとしてはかなり強力。ブラウスのシワがカンタンに取れるのはもちろん、スーツなどのニオイもケアします。ティファールによると、布団やカーペットに使えばダニを殺せるほか、衣類の除菌や花粉対策にも有効だそうです。

ハンガーに衣類をかけたまま、サッとシワを伸ばせるのが衣類スチーマーの特徴。ドレープのある面倒な衣類もイチコロです

  • ブラウスの左だけスチームをかけたところ。1分ほど軽くスチームを当てただけでシワがとれました。ただしスタッフによると、「コートのような分厚い生地をスチームするならアクセススチーム プラスがおすすめ」だそうです

  • 今回のホワイト(写真左)とアクセススチーム プラス(写真右)は、スチーム噴射面に表面が熱くなるヒーティングプレートを搭載。ヒーティングプレートを衣類に当てながらシワを伸ばすことで、よりきれいな仕上がりになります

(電気通らないけど)お鍋や包丁も魅力的

発表会では、お鍋や包丁といった「非通電」製品も数多く紹介されました。個人的に気になったのが、アルミキャスト(溶解したアルミを型に流し込んで作る鋳物製品)の「キャストライン アロマ」シリーズ。アルミは熱伝導性と蓄熱性が高いにもかかわらず軽いので、鉄と比較すると軽くて取りまわしやすいのが特徴です。ちなみに、アロマシリーズは本国フランスでも販売されていますが、エッグロースターとライスポットは日本だけの販売となります。

  • キャストライン アロマシリーズ。左奥からエッグロースター、シャローパン 28cm、左手前からライスポット 3合炊き、シチューポット 20cm

  • シチューポットの蓋には穴があいており、パスタなどの湯切りができるようになっています。細かなこだわりに、さすがティファールとうなります

このほか、ティファール初のキッチンナイフも発表されました。なかでも注目を浴びたのが「アイスフォース」シリーズ。鋼を高温で熱処理したあとに、マイナス120度で急冷することで、高い硬度と鋭い切れ味を作り出す「アイスフォーステクノロジー」を採用しました。

  • アイスフォースシリーズの包丁。上からシェフナイフ18cm、三徳ナイフ 16.5cm、三徳ナイフ 14.5cm、ペティナイフ 15cm、ペティナイフ 13cm。三徳ナイフは日本限定販売

  • 会場ではアイスフォースのペティナイフを使ったデモンストレーションも行われました

  • 1分半ほどの「アッ」という間に、オレンジの飾り切りが完成。切れ味がよいので、細かな作業もやりやすいといいます