iOSに付属の「ヘルスケア」は、内蔵のモーションコプロセッサー(各種センサーを統括管理するチップ)を利用した歩数のカウントや、Apple Watchと連携した心拍数の記録など、ユーザの健康にまつわる情報の集積地として利用されるアプリです。今日は何歩歩いたか、何キロ歩いたか、といった情報を確認するときに利用します。

この「ヘルスケア」は、メールやカメラといったアプリに比べると存在感は低いものの、iOSのバージョンアップにあわせ機能が拡充され続けています。「マインドフルネス」もそのひとつで、iOS 10のとき追加された"心のエクササイズ"を目的とした機能です。

「マインドフルネス」は機能というより、ヘルスケアアプリに設けられた記録項目です。「ヘルスケアデータ」タブにある緑色の大きな「マインドフルネス」ボタンをタップする、「マインドフル時間」という項目に集計値が表示されます。これをタップすると記録用のページが現れ、「+」ボタンをタップし「マインドフル時間」を登録することができます。

「マインドフル時間」の明確な定義はありませんが、瞑想に使った時間、心を落ち着かせた時間と解釈できます。要するに、ヘルスケアアプリの「マインドフルネス」でできることは、心の健康を目的にリラックスした時間の記録と振り返りです。

なんだそれは、という気もしますが、Apple Watch(watchOS 3以降)に搭載されている「呼吸」アプリを使うと、深呼吸してリラックスした時間がマインドフル時間として記録されます。瞑想した時間を日々手入力することには一抹の虚しさを覚えますが、これならば納得できそうですね。

  • ヘルスケアアプリの「マインドフルネス」って何ですか?

    ヘルスケアアプリの「マインドフルネス」、どう使う?