Galaxy Budsはとても完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンです。サウンドはオーストリアの老舗オーディオブランドであるAKGのチューニングによるもので、フラットバランスでどんなジャンルの音楽にも自然とマッチします。かといって平板ではなく、インパクトの効いた低音、滑らかできめ細かな中高域を再現できる立体感と起伏に富んだ音楽を聴かせてくれます。

特定の帯域をむやみに強調した音づくりをしていないため、人によっては低域の量感や高域のきらめき感がもっと欲しいと感じるかもしれません。そんな時にはGalaxy Wearableアプリに搭載されているイコライザー機能を使いましょう。

ダイナミック / ソフト / クリア / 低音ブースター / 高音ブースターの5パターンから好みのバランスにアレンジができます。ひとつ残念なのはiOS向けにこのアプリが用意されていないことです。サムスンにはライバルとのプラットフォームの垣根を超えて、早くGalaxy Budsのフル機能をiPhoneでも使えるようにしてほしいと思います。

充電やペアリングがとても簡単

完全ワイヤレスイヤホンの使い勝手は充電の手間がかからないことと、接続性が安定していることの2点にも深く結びついています。

Galaxy Budsはフル充電から音楽再生が連続約6時間楽しめるほか、ケースのバッテリーで充電すれば約13時間まで連続して音楽を楽しめる時間を伸ばせます。約15分間の急速充電で約100分間の再生が楽しめる機能も頼もしい限りです。

  • Galaxy Buds レビュー

    Galaxy Wearableアプリを開いて、イヤホンのケースを開けた状態で近づけると自動的に初期ペアリングのガイドがスタート。指示に従って10秒前後でペアリングが簡単に完了します

イヤホンとスマホのペアリングはとても簡単。イヤホンのケースを開けて、スマホの側でGear Wearableアプリを起動してガイダンスに従って進めていけば「設定」アプリを開かなくても、10~20秒前後で素速く接続が完了します。

Bluetoothのオーディオ信号を伝送するためのコーデックはSBCと、iPhoneも採用するAACに対応しています。このほかにもGalaxy S/Noteシリーズと接続した場合に音切れやノイズの混入が減らせる独自のSamsung Scalable Codecに対応しています。満員電車や混雑している通勤時間帯の駅のホームなどで試してみても、目立ったノイズに悩まされることはありませんでした。

周囲の音を取り込める機能で安心リスニング

2019年の春にアップルが発売した人気の完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」と比較した場合に見えてくる、Gear Wearableの魅力的なポイントがさらに2つあります。