Microsoftの公式ブログ.NET Blogは現地時間18日、開発実行フレームワーク「.NET Framework 4.8」のリリースをアナウンスしている。
約1年ぶりのアップデートとなる「.NET Framework」。Windows環境のアプリケーション開発には欠かせないフレームワークの最新バージョンは、Windows 7 SP1からMay 2019 UpdateとなるWindows 10 version 1903、サーバサイドではWindows Server 2008 R2 SP1からWindows Server 2019と広範なOSをサポートする。
リリースノートには、WebアプリケーションフレームワークASP.NET、基本クラスライブラリBCL(Base Class Library)、デスクトップアプリケーションの使い勝手を大きく左右するWindows FormsやWPF、多くのプロトコルをサポートする分散基盤WCF(Windows Communication Foundation)など広い範囲が記述されているが公式ブログでは、新機能を中心にその特徴を紹介しておりその項目は以下の通り。
・[Runtime] JIT and NGEN Improvements
・[BCL] Updated ZLib
・[BCL] Reducing FIPS Impact on Cryptography
・[WinForms] Accessibility Enhancements
・[WCF] Service Behavior Enhancements
・[WPF] High DPI Enhancements, UIAutomation Improvements
2018年5月にリリースされた.NET Core 2.1をベースにそれ以降の改善が組み込まれたJIT(Just-In-Time Compiler)、実行ファイルの高速化にも寄与するネイティブ イメージ ジェネレータ NGENや圧縮ライブラリZLib含むセキュリティ強化。Windows Formsではキーボード操作によるツールチップ表示などアクセシビリティ機能、WCFに搭載されたHttpレスポンスを用いたサービス診断ServiceHealthBehavior、Per-Monitor V2 DPI AwarenessとMixed-Mode DPI scalingをサポートするWPFなどが紹介されている。
詳細はリリースノートに掲載されている。