パナソニックは4月8日、マイクロフォーサーズマウントのミラーレス一眼カメラ「LUMIX G99」(DC-G99)を発表した。上位モデル「LUMIX G9 PRO」譲りの画質や操作性、信頼性を備えつつ、本体を小型軽量に抑えた実力派。実売価格は、ボディ単体モデルが税別12万5000円前後、高倍率ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 II」が付属するHキット(DC-G99H)が税別16万5000円前後。発売は5月23日。

  • マイクロフォーサーズ規格の中級機「LUMIX G99」。本体サイズを抑えつつ、「LUMIX G9 PRO」並みの画質や操作性、信頼性を備えた

LUMIX G99は、ローパスフィルターレスのMOSセンサー(有効2030万画素)を搭載した高画素モデル。モアレや偽色を抑えつつ、高い解像力で細かなディテールを表現できるようにした。約0.07秒の高速AFと、メカシャッター時9コマ/秒(AFC時は6コマ)での高速連写が可能。

  • 撮像素子は有効2030万画素で、画素数はLUMIX G9 PROと同じ

ボディ内蔵の手ぶれ補正機構はシャッター速度5段分の5軸補正に対応。レンズ内手ブレ補正「O.I.S.」と連動する「Dual I.S.2」にも対応し、手ぶれが発生しやすい中望遠~望遠域でもシャッター速度5段分の補正効果が得られる。

  • 電子ビューファインダーのアイカップは大型で、この点もLUMIX G9 PRO譲りといえる

星の動きなどを撮影するのに最適な新機能「ライブビューコンポジット」を搭載。設定した露光時間ごとに撮影を行い、変化した部分を合成して1枚の写真として記録し、光の動きを切れ目のない光跡として記録できる。露光時間ごとに合成された画像が表示されるので、仕上がりを確認しながら撮影できる。

動画撮影機能は、4K/30pの動画を時間無制限で内部記録可能。本体は、フロントケースにマグネシウム合金を採用し、剛性を強化。放熱性も向上しており、給電しながらの撮影も行える。接合部や操作部材は、シーリング構造による防塵・防滴設計を採用。

電子ビューファインダーは0.39型(約236万ドット)で、背面液晶はタッチ操作に対応した3型(124万ドット)のバリアングル仕様。記録メディアはSDXCメモリーカードを利用する。記録形式は静止画がJPEG / RAW、動画がMP4 / AVCHD Progressive / AVCHD。

  • 新たに開発したコンパクト設計の高倍率ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 II」が付属するキットモデルを用意

そのほかのおもな仕様は以下の通り。

  • シャッター速度 : メカシャッター B(バルブ)最大約30分、60~1/4,000秒、電子先幕60~1/2,000秒、電子シャッター1~1/16,000秒
  • ISO感度: 100~25600
  • 無線機能: 無線LAN(IEEE802.11b/g/n)、Bluetooth 4.2
  • 撮影可能枚数: 静止画約290枚(CIPA準拠)、動画約40分
  • 本体サイズ: 約130.4×77.4×93.5mm
  • 重さ: 約536g (バッテリ、メモリーカード含む)

キットモデルに付属する「LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 II」(H-FSA14140)は、35mm判換算で28-280mmの焦点距離をカバーする防塵・防滴対応の高倍率ズームレンズ。レンズ単体でも販売し、希望小売価格は税別9万5000円。レンズのおもな仕様は以下の通り。

  • レンズ構成: 12群14枚(非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚)
  • 絞り形式: 7枚羽根 円形虹彩絞り
  • 開放絞り: F3.5(W端)~F5.6(T端)
  • 最小絞り: F22
  • 撮影距離範囲: 0.3 m
  • フィルター径: 58 mm
  • 最大撮影倍率: 0.25倍(35mm判換算0.50倍)
  • 最大径×長さ: 67mm×約75mm(レンズ先端より、レンズマウント基準面まで)
  • 重さ: 約265g(レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップを含まず)