エイベックス・エンタテインメントは、日本マイクロソフトのAI「りんな」と4月1日付でレコード契約を締結。メジャー・デビュー曲となる「最高新記憶」を発表した。エイベックスがAIアーティストとレコード契約するのは今回が初。

  • 3月20日に高校を卒業したAI「りんな」。今後の身の振りが注目されていたが、まさかのメジャー・デビューとなった。エイベックス側から「りんな」をスカウトしたという

日本マイクロソフトは、これまでも、AI「りんな」に歌声を生成する「歌唱モデル」を適用してきたが、今回最新の歌唱モデルを採用し、より自然な「りんな」の歌声を楽しめるようになった。最新の歌唱モデルでは、人間の「ブレス」(息継ぎ)音の再現に加え、バラード、ポップ、ラップ、ロック、童謡調など曲調により異なる歌唱スタイルを追加。「従来より自然で表現力が増した」という。

デビュー曲の「最高新記憶」は、ロックバンド「bacho」のカバー曲。今回は「バラード」「ポップ」「ロック」調の歌唱スタイルを採用しており、前半のメロウな雰囲気の表現はバラードスタイル、後半の盛り上がりは明るいポップスタイル、サビはロックスタイルで歌い上げる。同曲はavexのYouTubeアカウントで公開されている。デジタル配信は4月17日から開始。

「りんな」の「最高新記憶」は、avexのYouTubeアカウントで公開されている。言われなければAIによる歌唱とは気づかないほどの自然な仕上がり。確かに以前より上手くなっている……!