iPhoneは音楽再生が得意ですが、1人で聴くためだけのデバイスではありません。出力先をワイヤレススピーカーにすれば、家族や友人と一緒に音楽を楽しめます。クルマで外出するときもカーステレオを出力先にすればいいだけのこと、パケットに余裕があればSpotifyなどストリーミングサービスを流し続けてもいいでしょう。
問題は、当然といえば当然ですが、リスナーが自分1人ではないこと。アルバム単位で音楽を聴くスタイルが廃れてしまったいま、アルバム1枚再生し終えたら他の人が選んだアルバムにチェンジ、といったルールは支持されないでしょう。かといって曲単位は気ぜわしく、プレイリスト単位は長くなりがちでいつ交代できるかわかりません。
そんなときは、「時間単位」で音楽を再生することをお勧めします。30分や60分といった持ち時間を決めておき、それを過ぎたら他の人に選曲を任せるのです。時間で区切れば公平ですし、特定の人に長時間占領されてしまうことも防止できます。
でもどうすれば? と思うかもしれませんが、タネ明かしをすればかんたんなこと。「時計」アプリのタイマー機能を使うのです。タイマーを30分や60分でセットしておき、好きなアプリで音楽再生を開始したあとにタイマーをスタートすれば準備完了。時間が到来すれば、自動的に音楽再生は停止されます。
この方法なら、特定のアプリに拘束されることがなく、多数曲が登録されたプレイリストを利用でき、誰かが時間を計る必要もありません。音楽の出力先に影響を受けないため、Bluetoothで接続するワイヤレススピーカーやカーステレオを利用している場合にもOKです。学校や職場の仲間とクルマで遠出するとき、試してみては?