3月18日の夕方、オンラインのApple Storeが突然メンテナンス状態となり、一時的にクローズしました。アップルは、3月25日(現地時間)に米国本社でスペシャルイベントを開催することを告知していますが、開催までまだ1週間あるため、それとは別に新製品が発表されることが予想されます。

  • オンラインのApple Storeが突然メンテナンス状態に入り、商品の購入などが一時的にできなくなっている

待望の新iPad miniが満を持して登場か

Apple Storeがクローズしたのは、日本時間の18時過ぎ。メンテナンス時恒例の「少しだけお待ちください。」と記載された表示に切り替わり、多くのコンテンツが見られない状況になっています。iPhoneなどの新製品が発表される直前に必ず現れる画面であり、ほどなくして何かしらの新製品がお披露目される可能性が高いといえます。

アップルは、3月25日の午前10時(日本時間では3月26日の午前2時)から、米カリフォルニア州クパチーノにあるApple Park内のSteve Jobs Theaterでスペシャルイベントを開催すると発表しています。そこでは、NetflixやHuluの競合となる新しい動画のサブスクリプションサービスが発表されるとみられています。

  • 「It’s show time.」と題されたスペシャルイベントが3月25日(日本時間では3月26日)に開かれる

  • スペシャルイベントの会場となる、Apple Park内のSteve Jobs Theater。2017年、2018年と、9月に新型iPhoneをお披露目した場所だ

ジャーナリストのYoichi Yamashita氏のリポートによると、3月25日のスペシャルイベントの開催をひと月も前にスクープしたJohn Paczkowski氏は「このスペシャルイベントでは、噂されているiPadやAirPodsの新モデルといったハードウエア製品の発表はない」と述べたそう。それを考慮すると、今回のメンテナンス明けと同時に新しい製品が発表されることが大いに期待できます。

発表される可能性が高いのが、小型タブレット「iPad mini」の新モデル。現行のiPad mini 4は2015年9月発売で、登場からすでに3年半が経過しています。各国の噂サイトには「新iPad mini用のクリアケースを発見した」といった投稿が寄せられており、新型の登場はほぼ間違いなさそう。

  • 廃止の噂が絶えなかったiPad miniだが、いよいよ新モデル登場か?

本体は、ホームボタンを備える従来通りのスタイルを継承し、最新のiPad Proのような狭額縁デザインやFace IDは採用されないと見込まれています。Apple Pencilに対応する可能性が指摘されており、手書きで素早くメモを取りたい、と考えるビジネスパーソンや学生にとって魅力的な1台になりそうです。

AirPowerや新AirPodsもいよいよお目見えしそう

2017年9月の新iPhone発表イベント時に姿を現しながらも長らく製品化されなかったワイヤレス充電パッド「AirPower」がいよいよ登場する可能性もあります。同時に、ワイヤレス充電に対応した「AirPods」の新版や、従来のAirPodsをワイヤレス充電対応にするケースの販売も期待できます。AirPodsのカラーバリエーション展開もありそうです。

  • 2017年9月に開発発表されたワイヤレス充電パッド「AirPower」。発表イベントには実機も展示されていたが、なかなか発売には至らなかった

Macでは、久しくモデルチェンジをしていないiMacの新製品がお披露目される可能性があります。昨今のトレンドである狭額縁デザインを採用し、現行モデルと同等サイズを維持しながらパネルサイズの拡大を図るなどの改良が加われば、新生活に合わせてMacを購入しようと考えている人にとって魅力的な存在となりそうです。2018年10月にMacBook Airがモデルチェンジしたことで、立ち位置がやや微妙になってきたMacBookに関しても、何らかの変更が加えられるかもしれません。高性能モデルのMac Proは、6月に開かれるWWDC 2019で発表されるとみられます。

多くの人が期待を寄せるiPhone SEの後継モデルですが、いまのところ海外の噂サイトでも具体的な情報が掲載されておらず、今回のタイミングで発表される可能性は残念ながら低いといえるでしょう。とはいえ、iPhone全体を活気づけるべく、サプライズでの発表があるかもしれません。