フィットビット・ジャパンは3月8日、2019春の新製品として、スマートウオッチ「Fitbit Versa ライトエディション(25,290円)」、体活動量計「Fitbit Inspire HR(21,470円)」「Fitbit Inspire(11,790円)」「Fitbit Ace 2(11,790円)」の4製品を発表しました(価格はすべて税込み)。3月8日先行予約を開始し、Ace 2以外は3月15日から発売開始します。Ace 2は4月下旬の発売予定です。
フィットビット・ジャパン カントリーゼネラルマネージャーの千川原智康氏は、日本市場で「女性ユーザーの比率の増大」、「法人導入の動きが継続」というトレンドを紹介しました。2018年に発表されたFitbit Charge 3(活動量計+心拍計)は、過去のどの製品よりも高い導入率を記録しているそうです。また、新たな販路として、従来のオンライン販売と家電量販店に加えて、ウオッチストア経由でも販売を開始します。
新製品に関しては、米Fitbit アジア太平洋地域 マーケティング・バイス・プレジデントのジェイミー・ハードレー氏が解説。Fitbitは「世界の人をもっと健康に」というミッションのもと、多くのヘルスケア・ウェルネス デバイスを提供してきました。
今回は「すべての人」に付けてもらおうということで、ブランド性、ルックス、使いやすさをそのままに、リーズナブルな価格にしています。
スマートウオッチとなるFitbit Versa ライトエディションは、価格に敏感な若者がおもな想定ユーザー層。通常バージョンと比較して、音楽再生機能、上り段数と水泳ラップ数計測、オンスクリーンワークアウト機能を省き、物理ボタンを3つから1つに減らしています。操作面ではタッチパネルがあるので、使用感はあまり変わりません。
トラッカーのFitbit InspireとFitbit Inspire HRは、もともと企業導入向けモデルでしたが、今回から一般販売になりました。シンプルながら機能は充実しており、スマートウオッチ機能は不要という人に向いています。
Fitbit Ace 2は、子どもの健康に関心のある保護者向けの製品。今回の新モデルは対象年齢を6歳~に下げ、ポップなカラーリングにしつつ、バンパーで覆うデザインにしています。
最後に、フィットビット・ジャパン千川原氏と、AuB 代表取締役で元Jリーガー(浦和レッズ)の鈴木啓太氏とのトークセッションがあり、鈴木氏は「Fitbitのように1つのデバイスで色々なものを測れるのは画期的で、例えば睡眠はアスリートにとっても重要な要素。これをFitbitで可視化できるのはすばらしい」とコメントしていました。
QAセッションでは、スマートウオッチ製品が持つSpO2(酸素飽和度)センサーと、Fitbit Pay(NFCによる決済機能)に対する提供時期の質問がありました。SpO2は現在、FDA(アメリカ食品医薬品局)の審査中であり、FDA審査完了後に各国の規制に沿って適用を開始するそうです。Fitbit Payに関しては、VISAやMastercardと協議を進めている段階という回答でした。