米DataRobotは3月7日、英Armが提供するカスタマーデータプラットフォームとデータコネクターの実装により連携し、テクノロジーパートナーとして、継続的な技術・販売活動における連携を行うと発表した。これにより、クラウド上に蓄積されたデータから、自動的にAIが学習していくワークフローを実現するという。

Armが提供するクラウド型カスタマーデータプラットフォーム「Arm Treasure Data eCDP」は、マーケティングからIoTまで多様なデータを集積している一方で、多くの企業は集積したデータの利用に課題を抱いており、特に機械学習・AIへのデータ活用には、幅広い技術の組み合わせによるワークフローの構築が必要だと指摘している。

DataRobotにおけるArm Treasure Data eCDPデータコネクターの利用方法は、DataRobotのデータソース設定からPresto JDBCもしくはTD-Hive JDBC driverを選択。Arm Treasure Data eCDPの接続情報を入力すれば、既存データセットのテーブルをDataRobot側に登録し、利用することが可能。モデル作成時は、登録されたデータセットを選択し、予測対象となる項目を設定するだけで、AIによる学習を自動的に行うことを可能としている。

  • データソースの読み込み

    データソースの読み込み

  • データの読み込み

    データの読み込み

  • モデリング

    モデリング

今回の連携により、「DataRobot」からArm Treasure Data eCDP上のデータを利用した高度な予測や検知を行うAIの構築を自動化することでワークフローの整備を行いとしている。

具体的な事例としては、さまざまな顧客接点から収集された顧客活動データに基づく最適な顧客体験の提供、店舗、商品、CRMデータを結合し、最適な商品配置と在庫管理、複数のセンサデータを統合することで製造品質の予測と要因分析に役立てることなどを挙げている。

また、そのほかの多くの課題に対し、これらのAIソリューションは蓄積されたデータの価値を高め、複雑なビジネスプロセスの自動化が図れるという。