レノボは、MWC19 Barcelonaの開催に合わせて、ノートPCやモバイルディスプレイなどの新製品を発表し、会場ブースで展示しました。本稿ではそれら新製品の中から特徴的な製品をピックアップして紹介します。

14インチ液晶搭載のモバイルノートPC「ThinkPad T490s」

  • 14インチIPS液晶搭載のモバイルノート新モデル「ThinkPad T490s」

ThinkPad T490sは、14インチ液晶搭載のモバイルノートPC新モデルです。サイズは328.8×225.8×16.1mm、重量は1.27kgと、同じ14インチディスプレイを搭載する上位モデル「ThikPad X1 Carbon」よりもやや大きく重くなっていますが、それでも十分にモバイルノートとして魅力的なサイズと軽さを実現している点が特徴です。

  • Lenovo

    天板。ThinkPadシリーズらしいデザインです。カラーはブラックとシルバーの2色を用意

ディスプレイはサイズが14インチのIPS液晶で、フルHD(1,920×1,080ドット)またはWQHD(2,560×1,440ドット)のいずれかの解像度のものを選択できます。

このうちフルHDパネルでは、背後などからの覗き見を検出して画面を見づらくする「PrivacyGuard」機能を搭載するものを用意。また、WQHDパネルはDolby Vsionは、500カンデラの高輝度表示に対応します。

CPUはIntelの最新第8世代Coreプロセッサ、メモリは最大32GB、内奥ストレージは最大1TBのSSDまで搭載できます。また、無線LANとしてIEEE 802.11ax準拠のものも選択可能となっていますので、最先端の無線LAN環境を実現できます。その他にも、LTE対応のワイヤレスWANの搭載にも対応しています。

ポート類は、USB 3.1 Gen1×2、Thunderbolt 3、USB Type-C、HDMI 1.4、microSDカードスロットなどを用意。バッテリー駆動時間は最大20時間と、かなりの長時間駆動に対応します。  カラーはブラックとシルバーの2色を用意。欧州では2019年4月に発売を予定し、価格は1,099ユーロ(約14万円)からとなります。

  • ThinkPad T490s

    正面。高さは16.1mmと上位モデルのThinkPad X1 Carbonよりもやや厚くなっています

  • 左側面。Thunderbolt 3やUSB 3.1 Gen1、USB Type-C、HDMIなどのポートがあります

  • 背面。microSDカードやワイヤレスWAN用のトレイがあります

  • 右側面。USB 3.1 Gen1ポートやスマートカードリーダーが用意されます

  • フルHDまたはWQHD表示に対応する14インチのIPS液晶を搭載します

  • ディスプレイは水平まで開けます

  • ディスプレイ上部にはWindows Helloの顔認証に対応する赤外線カメラとWebカメラを搭載(Webカメラのみのモデルもあります)。Webカメラには物理的に撮影をカットできるシャッター「Think Shutter」も搭載します

  • キーボードはThinkPadおなじみの扱いやすい配列で、スティック型とパッドの2種類のポインティングデバイスも搭載します。指紋認証センサーも用意されます

13.3型液晶搭載のコンバーチブル型2in1 PC「ThinkPad X390 Yoga」

ThinkPad X390 Yogaは、360度開閉型の13.3インチ液晶ディスプレイを搭載する、コンバーチブルスタイルの2in1モバイルPC新モデルで、2018年に登場したThinkPad X380 YOGAの後継モデルとなります。

  • ThinkPad X390 Yoga

    13.3インチ液晶搭載のコンバーチブル型2in1 PC「ThinkPad X390 Yoga」

特徴は、従来モデルからの薄型軽量化を実現している点で、サイズは310.4×219×15.95mmとフットプリントの小型化に加えて約2.3mmの薄型化を実現しています。また重量は1.32kgと120gほど軽くなりましたので、従来よりも携帯性が向上しています。

  • レノボ

    天板。フットプリントは従来モデルのThinkPad X380 Yogaより小さくなっています

ディスプレイは13.3インチで、表示解像度はフルHD。360度開閉しますので、クラムシェル、テント、スタンド、タブレットの4モードで利用できます。タッチ操作に対応するのはもちろん、本体に収納可能なスタイラスペン「ThinkPad Pen Pro」を利用したペン入力にも対応します。

  • ディスプレイはフルHD表示対応の13.3インチIPS液晶を採用します。またマルチタッチやペン入力もサポートします

  • ディスプレイは360度開閉しますので、4種類の形状で利用できます

CPUはIntelの最新第8世代Coreプロセッサ、メモリは最大16GB、内奥ストレージは最大1TBのSSDまで搭載できます。また、T490s同様に、IEEE 802.11ax準拠の無線LANも選択可能となっています。その場合にBluetoothはBluetooth 5.1対応となります。

この他、LTE対応のワイヤレスWANも搭載できます。ポートは、USB 3.1 Gen1×2、Thunderbolt 3、USB Type-C、HDMI 1.4、microSDカードスロットなどを用意します。バッテリー駆動時間は最大14.5時間となります。

欧州では2019年5月より発売を予定していて、価格は1,149ユーロ(約14万6千円)からとなります。

  • 正面。高さも15.9mmに薄型化されました

  • 左側面。Thunderbolt 3、USB Type-C、USB 3.1 Gen1、スマートカードリーダーなどを用意します

  • 背面

  • 右側面。電源ボタンやmicroSDカードスロット、USB 3.1 Gen1、HDMIなどがあります。また、手前にはThinkPad Pen Proが収納できます

  • ディスプレイ上部のWebカメラにはThink Shutterを搭載します。またWindows Helloの顔認証対応赤外線カメラ搭載モデルも用意されます

  • キーボードの仕様は、他のThinkPadシリーズと同等です。もちろんバックライトも搭載しています

13.3型液晶搭載のクラムシェルノートPC「ThinkPad X390」

また、クラムシェルスタイルのモバイルPC「ThinkPad X390」もラインナップしています。こちらは、液晶ディスプレイが180度までしか開かず、タッチにも非対応の、純粋なクラムシェルノートとなっています。

  • ThinkPad X390

    13.3インチクラムシェルノートPC新モデル「ThinkPad X390」

  • 天板。見た目にはThinkPad X390 Yogaと変わりませんが、サイズは異なっています

サイズは311.9×217×16.5mm、重量は1.22kgと、サイズや重量はThinkPad X390 Yogaと異なります。内部の仕様については、メモリが最大32GBまで搭載可能となり、バッテリー駆動時間が最大17.6時間となっていますが、その他の仕様はThinkPad X390 Yogaとほぼ同じです。

こちらは欧州で2019年4月より発売を予定していて、価格は999ユーロ(12万7千円)からとなります。

  • 正面。高さは16.5mmとなります

  • 左側面には、Thunderbolt 3、USB Type-C、USB 3.1 Gen1、HDMIなどのポートがあります

  • 背面にはmicroSDカードやワイヤレスWAN用のトレイがあります

  • 右側面にはUSB 3.1 Gen1ポートやスマートカードリーダーを用意

  • 13.3インチ液晶は、HD(1,366×768ドット)のTN液晶やフルHDのIPS液晶など3種類から選択できます

  • ディスプレイは180度まで開きます

  • ディスプレイ上部にはThinkCentreつきのWebカメラやWindows Helloの顔認証対応赤外線カメラを搭載します

  • キーボードの仕様は、ThinkPad X390 Yogaと同じです