Bluetoothデバイスの登録/管理を行う、「設定」アプリの「機器接続」→「Bluetooth」画面には、いくつかの種類のアイコンが表示されています。電話の受話器、パソコン、ヘッドホン……接続したことがある、またはこれから接続するBluetooth機器の種類を意味するのだろうと想像はつきますが、なかなか正確に見分けられているようです。

表示に使用されるアイコンの種類は、接続するBluetoothデバイスが対応している「プロファイル」により決定されます。プロファイルとは、扱うデータの種類や用途に応じて定められた通信手続きの規格で、高品位オーディオが「A2DP」、キーボードやマウスなど入力装置が「HID」、ヘッドセットのようなハンズフリーデバイスが「HFP」などと多数が定義されています。

Bluetooth機器は、1つの製品で複数のプロファイルに対応することが可能です。たとえば、ほとんどのAndroid端末は前述したA2DPやHID、HFPにくわえ、ファイル転送(FTP)やオーディオ/ビデオ機器のリモコン機能(AVRCP)にも対応しています。列挙するとキリがないほどで、それはパソコンも同様です。

しかし、対応するプロファイルでどのような機器かの推定が可能になります。A2DPに対応していればヘッドホン/イヤホン、そのうえでHFPに対応していればマイクを装備していると推測できます。音声通話やダイヤル関連のプロファイルに対応していれば、まず携帯電話/スマートフォンでしょうし、仮想シリアルポートを必要とするのはパソコンくらいなものです。

とまれ、Android OSは機器が対応するプロファイルによって製品ジャンルを推定し、それに相応しいアイコンで表示してくれます。なんらかの理由で推定できなかった機器は、汎用のBluetoothロゴで表示されてしまうものの、デバイス名が表示されるので実用上困ることはありません。

  • Android OSは機器が対応するプロファイルによって製品ジャンルを推定し、それに相応しいアイコンで表示してくれます