SX14は13.3型ディスプレイのVAIO S13とほぼ同じフットプリントでありながら、14.0型ワイドディスプレイを搭載しています。ディスプレイのベゼルがスリム化され、ディスプレイがめいっぱい広く取られています。

  • Amazon Prime Videoで4K動画を視聴しました

そのディスプレイは、VAIO初の4K解像度(3,840×2,160ドット)が選択できます。フルHDどころではない高解像度。4Kの映画や高画質の写真をよく見る人には嬉しいですね。私はAmazon Prime Videoで4K動画を視聴してみました。テロップ文字については曲線に少しゆがみが出てしまったのですが、映し出されるモノの質感までわかるような、美しい映像を見ることができました。

  • 表示スケールを推奨サイズ(300%)でブラウザを閲覧しているところです

また、画面を広く使えるので、画面の切り替えが面倒だという人にも向いています。その代わり、表示サイズはとても小さくなってしまいますけどね。さすがに実寸表示は厳しいのですが、標準では300%表示のところを100%表示にして、縦長のサイトを下の方まで表示させた画面は圧巻でした。

  • 推奨サイズのアイコン表示はこのくらい。実寸では1cm強といったところ

  • 表示スケールを100%にしてみました。細かな部分もしっかり描画されていますが、実用にはこれでは厳しいですね

トートバッグで重さを気にせず持ち運び

ところで、SX14を箱から出したとき、最初の驚きはその軽さでした。外形寸法は幅320.4mm×高さ15.0~17.9mm×奥行222.7mmとそれほど小さくないのですが、重さは約999g~1,045g(CPUやディスプレイによる)でとても軽いのです。

  • 軽さを証明するにはこのポーズ。女性でも軽々持ち上げられます

仕事にプライベートに、ノートパソコンは気軽に持ち歩けることが大切です。この重量なら負担なく、バッグに入れることができます。今回、女性用のいわゆる「A4トートバッグ(A4サイズの書類も入るバッグ)」に入れて持ち運びましたが、自分が14インチディスプレイのノートパソコンを持っている感覚はまったくありませんでした。

この軽さは、天板に新カーボン素材を採用して実現されたとのこと。「カーボンウォール天板」という、超高弾性UDカーボンが「面」で強度を確保する仕組みだそうで、満員電車で押しつぶされたり、他の荷物とぶつかったりしても安心ですね。

  • A4トートバッグにはこんな感じで入ります

  • 少し大きめのトートなので余裕で収まります

RAW画像のデータをサクサク編集

CPUはIntel Core i7-8565U、Core i5-8265U、Core i3-8145U プロセッサーが搭載できます。試用機にはCore i7-8565Uが入っており、RAW画像のデータを加工してみましたが、サクサクと処理できました。

バッテリ駆動時間は約8.0~11.0時間で、充電時間は約3時間です。非常に便利だと感じた点が、一般的なモバイルバッテリーでも本体を充電できること。バッテリ残量が緊急自体のときにはスマホの充電用に持ち歩いているモバイルバッテリーで動作時間を延長できるのです。これは「5Vアシスト充電」というVAIOの独自機能だそう。スマホの充電器(5V/1.5A)でも充電できます。

  • スマホ用モバイルバッテリーでも充電できます

また、USB Power Delivery対応バッテリーによる充電にも対応しています。1時間で最大約8時間分の急速充電が可能なので、出発前の時間がないときでもとりあえずの充電ができます。私も調子に乗って充電せず使っていたらバッテリ切れでスリープしてしまい、慌てて充電したときがありました。

すると、ファンの音が大きくなってしまったのですが、「VAIO設定」という独自メニューで「静かさ優先」を選んだところ、音が落ち着いて静かに。キーの打鍵音も抑えているというSX14ですが、ファンの音にも気遣いがある点はビジネスマンに嬉しいですね。

ちなみに、キーストロークは約1.2mm。キーピッチは約19mmです。パームレストも広いので、膝打ちでも楽々です。

  • キーボードは広々して打ちやすいです

  • 膝打ちでもパームレストに手を置き、安定した状態で入力ができます