2月15日、シャープのBlu-rayディスク対応レコーダー「AQUOSブルーレイ」の新モデルが発表されました。新作の連続ドラマを自動で録画してくれる「ドラ丸」など、目の付けどころがシャープな機能で定評あるAQUOSブルーレイ。今度の新機能は?

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    音声操作など使い勝手が向上した最新AQUOSブルーレイ(写真は「2B-C20BT3」)

今回発表されたAQUOSブルーレイは2系統。UHD BD(Ultra HD Blu-ray)の再生に対応したレコーダー2モデルと、UHD BDの再生に対応しないレコーダー5モデルです。機能はほぼ共通で、最新の連続ドラマを4週ぶん自動録画する「ドラ丸」、録画番組を子画面に表示して見たいシーンから再生できる「見どころポップアップ」など、高い評価を獲得している従来機能を引継ぎつつ、レコーダーの新しい使いかたを実現する新機能が追加されています。

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    2チューナー/1TB HDDモデルにのみ、ホワイトモデルが用意されます(写真は「2B-C10BW2」)

Googleアシスタントによる「声でラクラク操作」

新機能のひとつが「声でラクラク操作」。Googleアシスタントに対応し、音声から録画番組の検索や再生が可能になりました。Android OS対応のAQUOSテレビに付属のリモコンや、Android OS対応テレビ、Googleアシスタント対応スマートスピーカー、Googleアシスタントアプリが動作するスマートフォン(iPhoneとAndroid)から、AQUOSブルーレイを音声操作できます。

家にスマートスピーカーはあるけれど、いまいち使えてないんだよね……という声をよく聞きますが、「声でラクラク操作」はなかなか洗練された使い心地を実現しています。

新モデルの基本コンセプトは、「簡単な操作はリモコンで、複雑な操作は音声で」。製品の担当者によれば、音声でやるべきことと、手でやるべきことをユーザーが使い分けることを前提に、面倒な操作を音声操作に割り当てたとのこと。音声操作とリモコン操作を共存させたことがポイントです。

たとえば、録画した番組を見るとき番組名や出演者名で検索しようとすると、文字入力が不得手なリモコンでは入力に苦労しますが、音声認識ならリモコンやスマホに「○○○○(番組名)を再生」と話しかければOK。Googleアシスタントのウェイクワード「ねえGoogle(OK、Google)」に続けて、「BDレコーダーにつないで」と言う必要がありますが、見たい番組にたどりつくまでのリモコン操作を思えば、どちらがラクかは一目瞭然でしょう。

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    レコーダーを家庭内のネットワークにつなぎ、スマホアプリからレコーダーを機器登録します。2B-C05BW1のみ無線LANユニットを内蔵しないため、有線LANでネットに接続する必要があります

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    「ねえGoogle、BDレコーダーにつないで」と話しかけると、AQUOSブルーレイに命令できます

連続ドラマなど、同名の番組が複数録画されている場合は、サムネイル付きリストが表示されるので、その並び順を見て「○番目を再生」と命令すれば再生が始まります。「録画した○○○(ジャンル名)を探して」と言えば、そのジャンルの録画番組がリストアップされますし、出演者名でも検索できます。連続ドラマの最新回を見たいときは、「最新の○○○(番組名)を再生して」と言うだけです。

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    出演者名で放送予定の番組を検索したところ

一方、チャンネル変更やボリューム調整はリモコン利用が想定されているそう。リモコン機能のすべてが音声操作に割り当てられているため、声でチャンネルを変えたり、音量を上下したりもできますが、「ねえGoogle、BDレコーダーにつないで……音量をひとつ下げて」なんて命令するよりは、リモコンをさっと操作するほうが早くて効率的なのでは、と担当者が話します。リモコンで不得手な機能を補うために音声操作を用意した、と理解すればよさそうです。

AQUOSブルーレイをつなぐテレビには、シャープの「AQUOS」シリーズを想定しているものの、機器登録用アプリ「AQUOSスマートスピーカーコネクト」が動作すれば、他社製のAndroid OS搭載テレビでも使えるはずとのこと。スマートフォンのGoogleアシスタントアプリで、レコーダーの使い勝手を試したうえで、スマートスピーカー導入を検討する手もありますよ。

指定した番組ジャンルを強調してくれる

もうひとつの新機能が「指定ジャンル強調」。一般的に、電子番組表(EPG)はテレビ局や時間帯で色分けされているものの、なんの番組かをひと目で見分けることは難しいものです。今度のAQUOSブルーレイでは、ジャンル選択を行うと、該当するジャンルだけがEPGから浮きあがるように強調表示されます。ドラマやバラエティ、スポーツ番組などをパッと見ただけでわかりますから、録画したい番組もすぐに探せるでしょう。

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    音声やリモコン操作で、「スポーツ」「アニメ」「バラエティ」などをジャンルを選択すると……

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    目的のジャンルがわかりやすく強調表示されます

UHD BD再生に対応したBT3シリーズですが、4Kチューナーは搭載していないため、2018年12月に始まった新4K衛星放送の録画はできません。新4K衛星放送に対応するレコーダー(別売)で録画した新4K衛星放送をBDにダビングしたものであれば、再生可能となっています。このほかBT3シリーズのみの新機能として、音声専用HDMI端子の追加や、4Kテレビに最適なフォントで表示する4K録画リスト、EPG高速化による画面スクロールの改善などが行われています。

詳細スペックなどは以下の表を参照してください。

型番 2B-C20BT3 2B-C10BT3 2B-C10BT1 2B-C20BW1 2B-C10BW1/2(※1) 2B-C05BW1
Ultra HD Blu-ray再生 × × × ×
HDD容量 2TB 1TB 1TB 2TB 1TB 500GB
地上・BS・110度CSチューナー数 3 3 3 2 2 2
HDMI端子 2系統(※2) 2系統 1系統 1系統 1系統 1系統
アナログ映像・音声入力 × ×
無線LAN ×
推定市場価格(税別) 9万円 8万円 7万円 7万円 6万円 5万円
発売日 3月29日 3月29日 3月8日 3月8日 3月8日 3月8日

※1:末尾「2」はボディカラーがホワイト
※2:映像・音声対応が1系統、音声のみ対応が1系統