「運がよければ買い物が実質全額タダになる」という前代未聞のキャンペーンで日本中を熱狂させたキャッシュレス決済「PayPay」。2018年12月にキャンペーンが終了してから静かな状況が続いていましたが、第2弾の100億円キャンペーンがいよいよ2月12日よりスタートしました。前回のように、数万円もの還元が一気に得られることはなくなりましたが、最大20%の還元や抽選での全額バックは健在。最小限の出費で最大限の還元を得るために覚えておきたいQ&Aをまとめてみました。

  • キャッシュレス決済「PayPay」、第2弾の100億円キャンペーンがスタート

    キャッシュレス決済「PayPay」の100億円キャンペーン第2弾が2月12日からスタート。前回のキャンペーンと条件が変わっているので、還元を最大限享受するにはちょっとしたコツが必要となる

【Q1】「支払い金額の20%を還元」「トータルで100億円を用意」など、内容は前回のキャンペーンと同じように見えますが、違いはどこにあるのですか?

「PayPayの残高で支払うと、支払い金額の20%が還元される」「総額で100億円分を還元」という特典の内容は同じですが、今回は上限が大幅に引き下げられたのが相違点です。

第1弾は、還元の付与上限が「月間で最大5万円」だったのに対し、第2弾は「1回あたり最大1,000円」に縮小されました。前回は25万円までの買い物で20%還元のメリットを最大限享受できたのに対し、今回は5,000円までの買い物でないと還元対象外の部分が増えてしまいます。コンビニでお弁当や飲み物を買ったり、ドラッグストアで化粧品やシャンプーを買うなど、日常的な買い物の支払いで得する内容に変わりました。

  • 今回のキャンペーンでは支払い金額の20%が還元されるものの、還元額は1回あたり最大1,000円に縮小された

第1弾と比べるとお得感が少ないように感じますが、日々の買い物で20%も還元してくれるのは実はすごいこと。還元率が優れると定評のあるクレジットカードと比べても、まさにケタ違いの還元率です。

しかも、第1弾のキャンペーンで還元してもらったPayPay残高がある人は、そこからの支払いでも20%還元してもらえるのがポイント。前回ほどのインパクトはありませんが、確実におトクで見逃すべきではないキャンペーンなのは間違いありません。

【Q2】今回のキャンペーン、最大でいくらトクするの?

第1弾のキャンペーンでは、キャンペーン期間中の付与上限はありませんでしたが(ひと月あたり5万円の付与上限はあった)、第2弾の20%還元ではキャンペーン期間中の付与上限が5万円に制限されています。抽選に当たると全額が還元される「やたら当たるくじ」の付与上限は1回1,000円で、キャンペーン期間中の上限は最大2万円になります。両者を合計すると、今回のキャンペーンでは最大7万円相当の還元が得られることになります。

【Q3】クレジットカードで支払っても20%還元は得られる?

第2弾キャンペーンでは、支払い方法によって還元率が変わるのに注意が必要です。

前回のキャンペーンで還元されたPayPay残高や、銀行口座からチャージしたPayPay残高から支払った場合は、満額の20%が付与されます。「Yahoo! JAPANカード」での支払いだと19%に減ってしまいますが、クレジット機能で得られる1%のポイント還元を合わせれば実質20%還元とみなすことができます。

  • Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードで支払うと、条件が極端に悪くなってしまう

注意したいのが、ほかのクレジットカードで支払った場合。還元率はなんと10%にまで減ってしまいます。さらに、Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードでは「やたら当たるくじ」が対象外となるのも要注意。最大2万円相当の還元が一切得られなくなるので、正直おすすめできません。

【Q4】1回当たりの会計はいくらぐらいがおトク?

前述の通り、今回のキャンペーンでは20%還元で1回あたりの付与上限は1,000円なので、1回5,000円までの買い物で20%還元をフルに享受できます。一方、やたら当たるくじに当選した場合、1,000円までの買い物が全額還元されます。やたら当たるくじのことを考えると、1回の買い物金額は1,000円以下に抑えるほうがおトクといえます。

とはいえ、毎回1,000円の買い物で最大7万円の還元をまるまる獲得しようと思ったら、毎回きっちり1,000円を支払った場合でも270回程度の買い物が必要になります。それではあまりに回数が多すぎるので、2,000~3,000円の買い物にも利用するのがベスト。100~150回程度の買い物で7万円還元の上限に達するので、現実的な方法といえます。

  • 「やたら当たるくじ」での満額還元を狙って買い物を1,000円前後に抑えるのもよいが、20%還元の上限に達するまでの買い物の回数がとても多くなってしまう

【Q5】1回あたり1,000円超の買い物をするとソンになる?

1,000円以下の買い物の場合と比べてソンをするのは、やたら当たるくじで当選した場合の20回だけ。くじで当選した場合、1回の買い物あたりの付与上限が1,000円なので、購入金額が2,000円でも3,000円でも還元は1,000円にとどまるからです。とはいえ、毎回得られる20%還元キャンペーンでは無駄なく20%バックが得られるので、1,000円超の買い物でもソンするとまではいえないでしょう。

【Q6】「Yahoo!プレミアム」には加入すべき?

やたら当たるくじで最大2万円の還元を得るためには、10分の1の抽選に当たる必要があるので、おおむね200回の買い物が必要になります。しかし、Yahoo!プレミアム会員の人は抽選の確率が2倍となる5分の1に高まるので、おおむね100回の買い物で2万円の還元が得られることになります。投資を抑えて還元の上限に達することができるので、効率を重視するならばYahoo!プレミアム会員になるのがオススメです。

プレミアム会員になるには月額462円(税別)の会員費がかかりますが、今なら最大6カ月分の会員費が無料になる特典が用意されているので、実質追加ゼロで確率アップの恩恵を受けることも可能。無料特典を受けられる人は条件があるので、詳細はYahoo! JAPANのWebサイトで確認してください。

【Q7】前回のキャンペーンはわずか10日で終了しましたが、今回の第2弾はどのぐらい続くのでしょうか?

第2弾は約3カ月半のキャンペーン期間が設定されていますが、今回も途中で100億円に達して早期終了するのは間違いないでしょう。

その理由は、PayPayの会員数が現時点で400万人もいること。第1弾でおいしい思いをした人はもちろん、前回のお祭り騒ぎに乗り遅れて悔しい思いをした人も利用するはずなので、400万人のうちの相当数がキャンペーンに合わせて集中して買い物をすることになりそうです。

仮に、50万人が毎日1,000円の買い物を2回してそれぞれで20%還元された場合、還元額は50日間で100億円に達します。やたら当たるくじの還元を計算していないので、これよりも早く100億円に到達するのは間違いなさそう。3月上旬~中旬には終了するとみておいたほうがよいでしょう。

  • 第1弾のようにわずか10日で終了することはないとみられるが、3月中旬には終了する可能性が高そうだ

【まとめ】できるだけPayPay加盟店で買い物しよう

今回、第2弾キャンペーンで効率よく還元を受けるポイントを紹介しました。満額の7万円の還元を得るには、期間中に100回以上の買い物をする必要があるなど、道のりは決してラクではありません。しかし、日ごろのちょっとした工夫で満額ゲットに近づくことができます。

まず、これまでSuicaやEdyなどの電子マネーやクレジットカードで支払っていた買い物を、基本的にすべてPayPayでの決済に置き換えるようにしましょう。コンビニや飲食店は、極力PayPay加盟店を選ぶのもポイント。さらに、お酒はビックカメラで買う、食料品や飲み物は日用品と一緒にドラッグストアで買うようにするなど、日常の買い物をできるだけPayPay加盟店で買うようにします。ちょっと頭を使ったり少し遠くのお店まで足を延ばすことで、確実におトクに買い物ができます。まずはYahoo!プレミアムに入会し、第2弾キャンペーンに臨んでみましょう。

  • 家電量販店のビックカメラでは、お酒や医薬品も扱っている。PayPay加盟店で買えるものは、意識して他店では買わないようにするのがよい