NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2月4日、ビジネス文書の高精度な翻訳が可能というAI翻訳プラットフォームサービス「COTOHA Translator」において、よりセキュアな翻訳環境を実現した「エンタープライズプラン」を提供開始した。料金は個別見積もり。

  • 「COTOHA Translator」のイメージ

    「COTOHA Translator」のイメージ

新メニューでは、翻訳したビジネス文書などを暗号化処理してセキュリティを強化できるほか、ユーザー企業ごとに翻訳エンジンおよび処理サーバ群を専有可能なため、翻訳速度の安定性も向上させられるという。

  • 既存メニューとの比較

    既存メニューとの比較

主な特徴として、機密情報の翻訳にも適したなセキュリティ、ユーザー専有環境による翻訳速度の安定性向上、高頻度・大規模の利用にも適する完全定額料金の3点を挙げている。

セキュリティに関しては、ユーザーがアップロードしたファイルやその翻訳結果、またユーザーが登録された辞書やログインID、パスワードなどの情報はすべて暗号化するとしている。

さらに、翻訳処理中に一時的に抽出した翻訳テキストログは一切保持せず、翻訳結果もユーザーが指定した期間経過後にサーバから自動削除するため、同サービスのシステム上に機密情報が残らないという。

翻訳速度の安定性向上については、翻訳エンジンに加えて、処理に関わるサーバ群全てをユーザー企業ごとの専有環境として提供するため、セキュリティの向上を可能としている。加えて、他のユーザー企業の利用状況に影響を受けることが無いため、さらに安定したスピードで翻訳できる。

料金に関しては、翻訳する量や時間、また利用ID数の制限無く、vGPU数に応じた月額の固定料金で利用でき、何人にIDを発行しても料金が変わらないため、少人数の翻訳作業担当者のみにIDを限定するといった運用の工夫をする必要がなく、全社員がいつでもすぐに翻訳できる体制を整えることが可能になるという。

対応言語は、日本語と英語または日本語と中国語(簡体字)それぞれの双方向。今後の対応として、まず2019年度の第1四半期に、同サービスの多言語対応を予定、四半期中にVPN接続オプションの提供も予定しており、ネットワーク環境も含めた包括的な専用クラウド環境を実現していく方針だ。

その後も、同社のアプリケーションサービス(シングルサインオン、多要素認証など)との連携を検討しているほか、24時間365日のサポートサービスの提供など、サービスの拡充を続けていく。