fossBytesに1月21日(米国時間)に掲載された記事「Windows Core OS To Include Open Source Components」が、Windows Core OSにおいてオープンソース・ソフトウェア(OSS)の採用がさらに進む可能性があると指摘した。

その根拠として、MicrosoftでSecurity Program Manager IIを務めるCorey Steward氏がLinkedInに掲載したプロフィールを引き合いに出し、今後さらにオープンソースソフトウェアの採用を進める可能性があると分析している。

  • Corey Steward|Security Program Manager II at Microsoft - LinkedIn

    Corey Steward|Security Program Manager II at Microsoft - LinkedIn

Microsoftはこの数年間でOSSの採用やオープンソース・プロジェクトへのコミットメントを推進している。例えば、GitHubの買収や、Microsoft EdgeをChromeの基盤技術に置き換えていくことを発表している。

さらに、コア技術の一部をOSSとして公開したり、Windows 10にLinuxバイナリを実行するための技術であるWSL (Windows Subsystem for Linux)を取り入れたりするなど、OSSとの結びつきを強めている。

Windows Core OSの性質上、OSSの採用を広げることには意味があるものと見られる。先日、MicrosoftはWindows 10 Mobileのサポート終了を見据え、同プロダクトのユーザーに対してAndroidおよびiOSへの移行を呼びかけた。

MicrosoftはWindows 10 Mobileの後継を開発していないとされており、Windows Core OSが今後その役割の一部を担っていくことになると考えられる。Windows Core OSはまだ実験的な側面が強いが、MicrosoftはOSSの活用を進めるなどして活用シーンの拡大を狙っていくものと見られる。